「雁戸雪 落葉がくれに ほととぎす」
 父の俳句。「雁戸(がんど)」とは、我が家からも望むことが出来る山です。

雁戸山について「山形県山岳情報ポータルサイト」に次のようにあります。
「雁戸山は北雁戸、南雁戸の双耳峰で構成され、その急峻な山容がガンドウ(のこぎり)を連想させることからこの名で呼ばれるようになったと言われます。
 カケスガ峰から雁戸山頂までの稜線は、眺望が抜群です。雁戸山山頂北側は「蟻の戸渡り」と呼ばれる細い岩稜になっています。また、笹谷峠からの登山道は蔵王連峰縦走コースの一部となっており、雁戸山より約4時間ほどで熊野岳に着きます。
 笹谷峠の北にある山形・仙台神室と併せて、県内はもとより、宮城県側からも多数の登山客が訪れています。」
 
 私も何度か登ったことがありますが、シャクナゲの満開にで合った山頂は忘れることが出来ません。この雁戸に雪が降るともうすぐ里も雪だと言われています。

 ホトトギスについて、広辞苑第五版に次のようにあります。
「ユリ科の多年草。山地に自生。茎は高さ60~90センチメートルで、毛が密生。葉は長楕円形。秋白色に紫色の斑点の散在する花を開く。和名は花の模様が鳥のホトトギスの腹の斑紋に似るため。同属にヤマホトトギスなど数種あり、その総称(属名)として呼ぶこともある。漢名、油点草。」

 そろそろ花を咲かせる植物も少なくなった我が家の庭で、ひとり気を吐くホトトギスです。草丈も大きく、ひと枝にたくさんの花をつけ、たくさん種をつくります。地下茎も元気いっぱいで、どんどん仲間を増やしていきます。「落葉がくれに」元気です。我が家の優等生に、父はスポットライトを当てたかったのかも知れません。