彼の心臓は 重要な血管の一本が三分の一死んでしまっているものの 今後の生活に問題はないだろうと言う診断でした。

緊急カテーテルが終わった直後 ICUに呼ばれて先生の話を聞きました。

私と喧嘩してカッとなり 汗だくでシャワーを浴びて急に冷やしたせいで 心筋梗塞になったのかと尋ねると 先生は

それは関係ないと思います。生活習慣 タバコ その他の要因でおこったものだと思いますから 自分のせいと思う事はありません。

とおっしゃいました。

少しホッとしたものの あのタイミングで発症した事が私にとって罪悪感しかありませんでした。

今後は一生薬を飲み続けていかないといけなくなり それなりに体力も落ちていました。

これからもずっと同じ事を繰り返していくだろうと思っていた私。


しかし 突然娘に向かった暴力。


突然の罵声に驚き 泣いている娘。

このままではいけないと 何とか彼の事をなだめようとしました。

しかし 

今まで 色んな事を我慢してきた。

これ以上娘に気を使っていたくない。

ご飯も自分は寝室で食べる。

そっちはそっちで笑って生活していけばいい

そう言うのです。


我慢?そんなのみんなしてる。

自分が被害者みたいな事を言って ホントに何もわかっていない。

悪いところを1ミリも認めようとしない。


もう無理だと思いました。

娘達の事も考えて 彼の機嫌も見て、、

そんな生活続けていけない。と。


娘と彼の実家へ行き 話をして 一緒にアパートへ行ってもらいました。

最後のチャンスでした。

ここで 一言 

俺も悪かった

そう言ってくれるだけで良かったのです。

でも そんな言葉どころか 自分の親に対しても

俺はずっと娘達の機嫌を見ながら生活してきた。

どうして俺だけが気を使って生きていかないといけないんだ。俺は悪くない。

そう言ったのです。


娘と荷物をまとめている間 両親にいてもらい

車にある程度は詰め込んで 私の実家へ向かいました。


彼の顔を見たのはこの日が最後です。


離婚届けを出すまでにはしばらくかかったのですが 今思い出しても 本当にあっけない別れでした。