精神薬のオランザピンの量が増えてから、気持ちや意欲は安定してきたが、体重が五キロほど増えてしまった。
幸い、学生生活でもなく、周りの人の目が気になると言えば、家族に「足が桜大根みたい」と言われることや、恋人に「お腹ぽんっぽこやな」と言われることぐらいしかないが、私はメイクやファッションなど着飾ることが好きなタチなので、この間までスムーズに履けていたジーンズや、スカートのファスナーが閉められないとなると、とても落ち込む。
また、入院する前の病院では、オランザピン服用のため、一か月に一度は血液検査をしていたが、今の病院では自ら言わない限り血液検査はしていないようだった。
こういうことがあると、巷で噂の紅麹のように、専門領域のことを専門家に任せっきりなのも怖いな、と感じる。
もちろん私のような一般人よりは知識も多く正確だろうが、だからこそ、専門家がイエスならイエスだ、と思い込みやすい。
添加物おばさん(おじさんでも可)のように、何に関しても疑い深くなるのも問題だが、自分の畑ではないことについて、知らなさすぎも問題かもしれない。
ただ、そういうことに関しては総合的な頭の良さがないと難しい。
高卒大学中退の鬱病プー太郎には、もっと難しい。
まぁ、それでも、自殺未遂した私が言うことではないが、「死ぬこと以外かすり傷」なのだ。
マイクロプラスチックを多量に体内に入れようが、紅麹で腎臓病になろうが、オランザピンで糖尿病になろうが、死ぬことを前にすれば、いや、宇宙の歴史を前にすればかすり傷、いや、ささくれなのだ。
だから今日も生きよう。私たちには宇宙がある。