エースとはトランプのA、切り札で一番強い、中でもスペードAを手に入れると勝ったも同然となる「世界一が来た」とニンマリしたものだ。🎵ハートのエースが出てこない🎵なんて恋占いをしたのは昔のこと、我が家では本ママが絶対的権力を持つハートのエースだ。
野球ではチームで一番頼りになるピッチャー、サッカーやバレーボールなどの団体競技も同じく一番頼りになる選手をエースというが我が家ではクドイようだが本ママのことだ。
リオのオリンピック体操日本チームのエースは「コウヘイウチムラ」鉄棒での「これが王者の着地」と実況のアナウンサーが叫んだ瞬間を会場で観ていた寺原のバッチャンは心臓が止まるかと思うくらい感動したそうだが本人はまだブラジルにいるらしい。
過って師匠に言われたことは「ヘラブナ釣りで一番大事なことは道具ではウキ、エサはマッシュだが、それより大事なことは釣り場だ、その釣り場の中で一年中釣れる場所、しかも春は大物釣り、夏は宙釣り底釣理、秋は棚を決めて釣ることが出来、冬は小型、中型の入れ食いが出来、どんな寒い時でもボウズなしで楽しめる魚影の濃い場所であらゆる分野の釣りが出来る釣り場を見つければもう鬼に金棒だ。これで下手なお前でも上手になれる、と思う?
最初江津湖があった。釣り場として絶対的エースの存在であったが都市の中の公園の宿命か遊歩道の整備とお決まりのヘドロの堆積による浅い水深で次第にヘラブナ釣りは衰退してしまった。次に緑川の砂利穴の時代が来るがここも河川の改修で次第に埋立てが進みとって変わって網道と立岡の池の時代となる。
この二つがあれば未来永劫釣り場に困ることはないと思われたが「奢る平家永からず」
の例えの如く今や衰退の道を辿りつつある。
ほったらかしにしていた県北の釣り場に最近目を向けるやエースに相応しい釣り場がうじゃうじゃ出てきた。
その一つが山鹿市郊外の双子池だが本日は通り抜けて先を目指すことにした。その昔県北に突如ある流言蜚語が飛び交った「岩野川に尺半のヘラブナがいる」菊池川の支流の一つなのであながち嘘っぱちとは言えないが城南方面への開拓にやっきになっていたので無視していた。気温35度以上が続く中合志川はアオコが異常発生頼りの双子池も大減水竜門ダムもしかり。冬と夏厳しい中でどうせ釣れないなら釣り場の開拓の絶好のチャンス1尾でも釣れれば春秋の100尾に通じる、とは師匠の釣り場探しのコンセプトであった。
と、いうことでやってきました岩野川、上流は矢谷渓谷なので水は冷たい故に暑い夏ヘラブナの活性は期待できるのではないだろうか。午前8時頃より三号線より少し入った堰の上に釣り座を構え10尺の竿で望む水深3メートル先づは底ちょい切りから始めることにした。
猛暑だが風は意外と涼しい夏の終わりか、それとも秋の前触れか両ダンゴ釣りには最高の季節がやって来ている。エサは水カップ1に底餌クロレラ2荒麩1粘りのダンゴ2、ウキが一目までドップリ沈む大きさのエサで触りが出るまで打ち込む。
ウキは踊るされどヘラブナは釣れず、釣れるのはウグイ、ハエ、イダとヘラブナ釣りで一番頭痛い三種類のお魚達。
我慢の三時間が過ぎるが我慢の糸が切れた「帰ろうか」と最後のエサを振り込む、時としてヘラブナにこちらの心理を読まれると感じる事がある「帰らんで」と言うようにツンとアタリが出た「真坂赤坂並木坂、キタキタキタノキタクマモト」ようやく八寸のヘラブナが釣れた。
以後はまた三種の魚の繰り返しに諦めておかえりの準備で振り込んだ竿を置いたまま、これもようあるけれどウキが動いて竿が突然曲がる。慌てて竿を持ったが強烈な絞りに要らぬ負荷が竿にかかってハリス切れ「まさかの尺半級」かと思いながら次回の楽しみとして口直しの為に今や県北のエースの釣り場「双子池」へ。
満水位から80センチの減水だが最深部は2メートル程で両ダンゴで宙釣りを予定して11尺の竿一投二投ウキは早速ヘラブナのさわりを知らせる。
魚影が抜群に濃い事が先ずはエースの条件しかも暑い夏の昼間ここはクヌギの木陰で涼がある。充分にエサを打った30分後アタリが頻繁にで始めるが両ダンゴ宙の決め釣りではアタル目安のトップのメモリを適確に判断して入れ食いに持ち込む。
アタリ具合で1センチ単位でウキの位置を調整しての今日の目盛りは3目、これで絞り込んでハッキリとしたツンアタリだけ合わせる。
開始して1時間後には思惑通りへの荒食いが始まった、というよりヘラブナを完全に己が意のまま操る事が出来た。このような事ができる釣り場はまさにエースであります。
型も尺二寸を頭に殆どが尺前後、先日痛めた黄金の右腕は痛みを忘れてヘラブナの興じる「釣り馬鹿よねぇ」と本ママは呆れておりました。最後1時間は我が家のエース本ママに任せんとえらい事になるので「締めくくりを・・・・」
蝉時雨 木陰におわす 同祖神(湖次郎)
次回はここもエース釣り場か?バッテン世の中そうは問屋がじゃがじゃん。
