みなさん、こんにちは。
ポッサムです。
もしかして「風のガーデン」の検索ワードでいらした方は、わけがわからないか、と思うので、
少し状況説明を。
ワタクシ、ポッサムは2月17日の配偶者検診で、乳がんの疑い。
専門医に回され、MRI,針生検の結果、4月11日、乳がん確定。
25日手術。
幸いにして非浸潤、ステージ0.
30日間の放射線治療を経て、現在は普通の生活を送っています。
そんな私ですが、当たり前ですが、2月17日以降は鬱々とした気分の時も多く。
「ああ、私の心にも体にも潤いが必要だーーーーー!!」
と感じていたわけです。
なので、放射線治療からも解放されたので、夏休みに北海道に行ってきました。
帯広から富良野を経て旭川に抜ける「ガーデン街道」。
8つの個性的なガーデンを回っていきます。
レンタカーを借りて回ったのですが、実は7か所だけ。
だって、広いんだもん、北海道~(^_^;)。
で、その中で最も有名なものは、富良野の「風のガーデン」。
この名前に「え?」と思った方もいるかも。
そう、数年前のドラマのタイトルです。
このガーデンは、このドラマのために作られ、今はそのまま一般公開されています。
簡単に言うと、主人公の医師(中井貴一)は東京で活躍しているのだけれど、
がんの末期ということがわかり、
自分がかつて捨てた(というか、父親(緒方拳)によって追い出された)富良野に戻ってくる、という話。
奥さんは亡くなって、残された2人の子どもは祖父(つまり、緒方拳)と暮らしている。
下の子(神木隆之介)は障害があって、ガーデンで偶然出くわした父親(死んだと聞かされている)のことを「大天使ガブリエル」と思いこむ。
TV放映の時は、
風に揺れる花々、
なびく白いカーテンに心癒され、
息子(神木隆之介)のピアノ、父(中井貴一)のチェロによる「乙女の祈り」の美しさに
ほとんど呆然とした、という印象だったのですが。
せっかくなので写真貼りますね。
こんな感じ。
旅行が終わって、DVDを借りて、また見ています。
(今、8話目)
がんで亡くなっていく人の話なので、もっと心が痛いか、と思ったけど、
わりと平静に見れました。
でも、もちろん他人事ではなく。
しみじみと
「残りの日々を見つめる辛さ」
「無念」
「だんだん死と親密になっていく過程」
「『来年』のない人が、『来年』を話題にする気持ち」
「自分の人生で最も大切にすべきことは何か?」
を自分の中で味わう深さが、以前と全く異なります。
そして、幸いにして生き延びた私、これからの日々を大切に生きていこう、と思います。
ちなみに、このドラマは、がんで闘病中だった名俳優、緒方拳さんの最後の出演作になりました。
実は私は緒方拳さんと同じ街に住んでいて、緒方さんのかかりつけ病院の院長先生を
間接的にですが、存じ上げています。
緒方さんはちょくちょく通ってきては、診察室ではない、特別な小部屋で点滴を受けていたそうです。
そして、亡くなる前に、「風のガーデン」の花の種を院長先生にプレゼントしてくれたのですって。
何を思って、あちらに行かれたのでしょうか。。
TVで見て、改めてすてきな笑顔です。
ご冥福をお祈りしたいです。
合掌。