10年ぶりに小学校を散策した。
すべてが懐かしい。
なんとも言えない寂しさに包まれる。
あれ、この階段こんなに小さかったっけ?
この門、こんなに低かったっけ?
あの頃から身長がだいぶ伸びたせいか、いろんなものが小さく感じる。
プールはだいぶ改装されていて、新しくなったようだ。
必死に記憶を掘り起こす。ーー昔のプールはどんなだったっけ?
新しいものに感心すると同時に、これをまじまじと見てしまうと
もうあの頃のプールが思い出せないのではないか、と不安になる。
改めて小学生の頃の記憶を辿る。
彼ら、彼女らはいま何をしているのだろう?
みなも10年以上も前になることを思い出したりするのだろうか?
きっとこんなことを思っているのは僕だけかもしれない。
校庭で小学生らしき子どもたちが遊んでいる。
かつての自分を重ねながら、帰路についた。