続きです
提供元は、独立行政法人放射線医学総合研究所です
以下は、そのHPを転載しております
計画的避難地域の一部など、福島第一原子力発電
所から遠いにもかかわらず、近い地点より空間線量
が高い場所が観察されていますが、なぜそのような
事が起こるのでしょうか?
チェルノブイリ原子力発電所での事故でも確認されていますように、事故による汚染の程度は事故現場からなだ
らかに低くなっていくとは限らず、所々に高い地点が見られます。原子力施設で緊急事態が発生し、気体状 あ
るいは粒子状の放射性物質が漏れると、これが大気とともに雲のように流れる
状態で移動する場合があります。
これを放射性プルームと言います。放射性プルームが上空を通過すると、その地点の空間線量率は一時的に
高くなります。またこの放射性プルームは窪地などの地形や風向き、降雨や積雪の影響で降下する場合があ
り、放射性物質が地表面などに沈着すれば、結果としてその地点の空間線量率が高くなります。このような現象
により、事故現場から少し離れた地点に空間線量が高い場
所が観察されると考えられています。