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こんにちは。

最近、twitterで「質問箱」を再設置して学生の皆さんとの質疑応答を行っていますが、そこでよくある質問の一つに「就職軸がまだ定まらないんです…」というものがあります。

そんな質問に対して私は「むしろまだ定まっていなくて良かった」という趣旨の回答をしています。

それはこれまで早くに就職軸を絞り込み過ぎて自分の中にフィルターがかかり、募集解禁後のエントリー候補が初めから極めて限定的になったり、就職軸を絞り込んで活動をスタートしたものの、就職活動を進めるなかでその軸の間違いに気付くことがあまりに多く起きているからです。

結果として19卒での学生のエントリー企業数は7月段階で25社と過去最少(某就職ナビ調べ)となりましたが、決してそれだけ受かりやすくなったというわけではなく、6~7月にかけて日本経団連加盟企業を中心とする日系大手の結果を受けてリスタートを余儀なくされる学生が何万人と出る結果となりました。

また19卒では過去にないくらい内定辞退が続出しました。
その多くは早期内定組であり、直接そんな学生からこんな話がありました。

「初めのうちはこんな企業に入りたいと思って早く内定をもらえたから納得内定をしたつもりでした。でもその後で他の友達の志望先や選考状況などいろいろ情報交換するなかで、別な興味が出てきたり、本当に今の会社で良いのか?と悩み始めて…結局辞退しました。いま改めて活動を再開しています(2018年10月段階)」

同じような理由で辞退した学生はきっと多数いるのではないかと思います。

就職活動では3月に一斉にあらゆる新卒採用企業の本選考向けの募集情報が解禁されます。

新卒が恵まれているのは、ほぼ全業界に渡り募集が行われ、選択肢が実に多いということです。

きっとこれまで知らなかった業界や企業との出会いもあり、またその出会いをぜひ楽しみにしてほしいと思っています。

しかし、それらを知る前から志望業界や志望職種や働き方も含め就職軸を決め込んでしまうことは、自分自身にとってもったいないことだとはいえないでしょうか?
それはまるでいま知っている限られたクラスメイトだけを見て「私のタイプはこんな人」だと言っているようなものだと思います。

少し厳しめな言葉を使うとすれば、いまのうちに就職軸を決め込もうとしている姿に対して「どれだけ知ったうえで決め込もうとしているのか?」と伝えたいというのが本音です。

もちろん、以前からある業界や企業への就職を目標に準備してきた。その理解を深め、目標をより確信的なものにするために情報収集やインターンシップ参加に力を入れてきたという人は別だと思います。

しかしそんな友達の姿を見て、ただやみくもに「自分も早く就職軸を決めなければ」と思っている人には、その必要はないということを伝えられたらと思います。

ではどうすればいいか?
最後に私なりにお勧めしたいことを整理してみますね。

■3月1日新卒募集情報解禁時に過度にフィルターをかけずに柔軟に検索枠を広げて調べる。
※業界検索だけでなく職種検索、募集条件検索ほかその他の検索でも探してみる。

■学内外の合同企業説明会ではお目当ての企業だけでなく他の企業の話を積極的に聞いてみる。
※例:興味のある業界内の他社、掲示物が純粋に目に留まった会社、社員が素敵な会社など。
※そもそも合説は学生の選択肢を広げることを目的に実施されている。
※合説は学生が「お客様」なので遠慮なく聞くことに徹することができる立場を活かしたい。

■2月中も既に就職ナビサイトで企業情報は多数上がっているのでいまからたくさん調べていく。
※募集に関する情報は3月1日からだが企業の情報は既に上がっているナビが多い。
※純粋に心に留まる言葉、キーワードとは何か?⇒就職軸のきっかけとなる。

■大学のキャリアセンターでの企業ファイルもいまのうちにチェックしていく。
※ファイルには先輩たちの受験記録(面接での質問例など)がついており選考イメージも持てる。
※大学によってネット検索できるもの、紙のファイルでまとめたものなど様々。
※就職ナビ同様、新たな企業を知るきっかけにもなる。

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