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 本日21日にエヌビディアの決算発表が予定されています。 

 

 今回発表される11-1月期の決算で注目されるのはその3ヵ月間の売上高です。

 会社側の11月時点のガイダンスでは200億ドル、正確には196-204億ドルの予想レンジとなっています。

 

 ちなみに、直近の業績のボトム22年8-10月期の59億ドルであり、そこからの四半期ごとの売上高の推移は、

 

59 → 61 → 72 → 135 → 181 → (200)

 

となっています。

 

 今回発表される11-1月期の売上高は、当然、会社のガイダンス200億ドルを超えてくることを市場は期待していています。

 株価は業績がさらに上振れることを先取りして、年初来5割近くも上昇してしまいました。

 

 2025年1月期については、楽天証券は通期で売上高1000億ドルの予想をしています。

 それに基づいて計算した一株益は21.5円で、株価694ドルにおけるPERは32倍です。

 

 この業績に基づく四半期ごとの売上高は、おそらく、

 

225 → 240 → 260 →275

 

という感じではないかと思います。

 

 この業績イメージをキープできるのか、さらに、上振れするのか、というところが見どころです。

 

 話をまとめると、

 

①11-1月の売上高は200億ドルをどれだけ超えてくるか。できれば220億ドルくらい行って欲しい

 

②2-4月の売上高について、ガイダンスでは225億ドルをどれだけ超えてくるか、できれは250億ドルくら行って欲しい

 

ということかなと思っています。

 

 エヌビディアのAI半導体については、現在、作れば作るだけ売れる、という状況であり、需要面での問題はほとんどないと思います。

 問題は、TSMCなど製造受託会社との関係で、どのくらい生産能力が増強できているか、というところです。

 

 仮に、11-1月期の売上高が200億ドル前後にとどまり、今後の業績イメージも上振れることがなければ、株価は一時的に下落するでしょう。もしかしたら100ドル程度急落することもあるかもしれません。多少強い業績が出ても、一時的に下落する可能性はあります。

 

 しかし、中長期的な業績拡大のトレンドには変わりがないと思いますし、株価も一時的な調整を経て、1000ドルを目指すような動きになっていくのではないかと考えています。