私が好きになったその彼は
青い車に乗っていました。
マッチングアプリで知り合った彼と私は、初めて会うまでのおよそ2週間の間、
アプリ内でメッセージのやり取りをしていました。
「マッチングありがとうございます。」
「こちらこそありがとうございます、よろしくお願いします。」
といったごく普通の初めましてのあいさつから始まりました。
アプリで第一印象を決める、プロフィール写真でのその彼は、にっこりと
含み笑いをしていました。
実年齢よりも若く見えて、白い肌、文句のつけようのない整った顔立ち。
ほんと、マンガに出てきそうな“王子様”でした。
初めて会った日も彼の素敵な青い車に乗せてもらって、
ランチに行きました。
彼はいくつかの事業を経営している社長でした。
忙しい彼からの連絡は頻繁ではなかったけど、一通一通のメッセージがとても丁寧で、
穏やかな気持ちになっていました。
文面からは彼からの優しさも伝わってきました。
「お疲れ様、今日もお天気がよかったですね。そうそう、桜の木をついに買ってきたよ。念願の桜。玄関に飾ったよ!」
お花が好きな彼は、旬のお花を取り入れてお部屋に飾っていました。
「お花見、行こうね。」
「お弁当、作ってね。」
お花見に行くのが楽しみで仕方なかったです。
忙しい彼。
分かっているつもりでいたけれど、、
やっぱり少し寂しくなる時もありました。
今日はいつ連絡が来るだろう。
何て返事したら失礼がないだろう。。
けっこう神経使っていました。
優しいけど、どこかつかめなくて、少しばかりの不安感はあったのかもしれません。