丁度この季節には、小唄「吉三節分」をお稽古いたしましょう。有名な歌舞伎の「大川端」を粋な小唄に凝縮したもので、お嬢吉三(女装した盗賊)が女形で出てきて、お登勢を落として50両奪うというストーリーで「月も朧に白魚の」というセリフもあり、「こいつあ春から縁起がいいわええ」短いながら気持ちの良い女形、立ち役を踊り分けるものです。先代の家元が気持ちよさそうに唄っているレコードでお稽古しましょう。