718. アサヒ相談室 将棋
升田先生の伝説は、観戦記者の皆さんも書いてきましたが、升田先生ご自身でもお書きになっています が、 本書は、入門書というより ”教養”としての将棋解説書です 編者 : 升田幸三 発行 : 朝日新聞社 1953/10/15 発行 <<目次>> 将棋の起源と由来 歴代の名人 名人就位と図式 名人の選出方法 昇級と降級 クラス制と段位制 クラスと定員 持時間制に就いて 指し掛けと封じ手 振り駒の方式 秒読み一分将棋 盤の規格 盤の材料 駒材と造り 駒銘と書体 便利な駒台 対局の礼法 対局の心得 駒の位づけ 千日手の問題 四つの禁止事項 王か玉か 持将棋の規定 お城将棋 お城と出場資格 名人と九段 棋士志望の門 奨励会員一覧表 棋士系統譜 支部設置の規定 授段と免状 詰将棋の規定 術語早わかり 戦法の変遷 ①居飛車対振り飛車 ②初期の相懸り戦 ③銀参加相懸り戦 ④近代的相懸り戦 ⑤最近代相懸り戦 ⑥腰掛銀・飛先不換型 ⑦腰掛銀・飛先交換型 ⑧筋違い角・棒銀 ⑨相矢倉 奇襲戦法 ①鬼殺しの巻 ②穴熊の巻 ③筋違い角の巻 ④棒銀の巻 《アサヒ相談室》 社会人としての教養をたかめ、趣味を深めるための相談相手「アサヒ相談室」は、刊行すでに17集、・・・ 「将棋」は、将棋の歴史、術語の解説からはじめて、「戦法の変遷」「奇襲戦法」の二部で実戦に役立つ指し手研究の入門書 として朝日新聞社より発行されました 谷川先生が将棋をはじめた5歳(S42年)のとき、全8巻の百科事典(5ページの多くは歴史の内容だった)の駒の動かし方を見ておぼえられたそうです 5歳児には少しむつかしい内容かもしれませんが、当時 入門書はなかったのかもしれません 本書出版の昭和28年度A級順位1位は 升田幸三八段です 《奨励会員一覧表》 関東:京須七段担当です 関根茂三段、芹沢博文二段、河口俊彦5級・・・ 関西:本間爽悦七段担当、加藤一二三二段、有吉道夫初段、・・・ 四段以上の会員は82名 ・・・ 昭和28年当時とは、”持時間””千日手”など改定された規定もありますが ほぼ現在のルールが出来上がっています ”駒の位づけ”には、順位戦が始まる前の”コマ落ち”が表記されています 現在と異なるところを確認できるのも楽しみの一つです ”戦法の変遷”までは 踏み込めませんが、羽生さんや藤井さんは「升田先生の感覚は現代と同じ」と言われています 魅力一杯な本書です 升田先生の著書(技術書を除く)は、 1948 『升田将棋』 朝日新聞社 https://ameblo.jp/koike345/entry-12938760333.html?frm=theme 1953 『将棋(アサヒ相談室)』 朝日新聞社 の後も続きます 1960 『勝負の虫』 朝日新聞社 1963 『歩を金にする法』 講談社 https://ameblo.jp/koike345/entry-12968079352.html?frm=theme 1967 『将棋野郎』 秋田書店