もう一つ、成功する投資を行うために必要な考え方として、成長性を予測した投資を行うことが挙げられる。
 
 例えば、株式投資においては、銘柄を選ぶ際に、その企業の事業の今後の成長性を予測した投資をすることが必要なことである。
 
 「石の上にも3年」という、ことわざがあるように、その会社の事業が成長軌道に乗るためには、少なくとも、3年間は、待つ必要があるのである。
 
 この3年間というスパンを長いと感じるようでは、投資での成功はあり得ないと思うことが必要である。
 
 まず、株式投資で成功したいのであれば、今後の成長性の感じられる企業に、まずは、この、3年間を意識した投資を試みていただきたいと、私は思う。
 
 3年後には、その投資した株式の価値は、何倍かに膨れあがっていることであろう。
 
 そして、もし、その株式が、成長軌道に乗ったならば、それからの3年間は持ち続けるべきである。
 
 何故ならば、成長軌道に乗った株式は、ちょっとや、そっとじゃ、軌道を外れることはないからである。
 
 そのまま、しばらくの間は、配当益を得ながら、さらなる成長が期待できる。
 
 そして、売り時は、成長軌道から、外れてくることが予測できた時である。
 
 ここまで来るまでには、9年〜12年間ぐらいの期間があると思われるが、その間は、配当益を得ながら、さらなる成長を待つ心の余裕を持つべきであろう。
 
 ここで、余談ではあるが、今現在、自動車会社は苦境に立っている。それもそのはず、今の不景気で自動車が、全く売れないだけではなく、今は、超低金利時代だというのに、年間5%以上(5年ローンで25%以上)のローン金利まで儲けようとしており、さらに、消費税増税の煽りを受けて、自動車が全くもって、売れない原因となっていることに、全く気が付かないのであるから、本当に滑稽なことである。
 
 このままでは、自動車販売会社は、全く、人々から相手にされない時代に、なり得るかもしれない。
 
 代替交通機関が発達した、都市部では、なおさら売れないというのに、都市部にばかり、自動車の販売店が、ズラリと、密集しているのであるから、これまた滑稽なこととしか言いようがない。
 
 今の令和の時代の、物を売る商売は、品質、価格、サービス、の三つの全てに満足のいく商品しか、売れない時代であると言えるかもしれない。
 
 今は、まだ、デフレが解消していないにも関わらず、このような、時代錯誤をしていては、物が売れるはずがないのである。
 
 今は、消費税だけでも、10%の時代である。
 
 それなのに、年間、5%以上(5年ローンで25%以上)の、ローン金利を支払ってまで、自動車を買うのは、本当に自殺行為であると思わざるを得ないのは、私だけではないはずだ。
 
 また、今は、残価設定型ローンという、さらに、実際のローン金額以上の支払いをさせ、決して、自分の物にもならないような自動車を、このようなローンのシステムを作って、実際には自動車のレンタルをしているだけという、人々を馬鹿にしくさり、欺こうとしていることも、本当に腹立たしい限りである。
 
 このように、今の時代にそぐわないから、排除されそうになっていることに、自動車会社は、早く気づかなくては、手遅れにもなりかねないと、私自身は、そう思うのである。
 
 今のままの状態では、自動車会社には未来はないと、私は思わざるを得ない。
 
 今の時代は、家電量販店では、36回分割まで、ローン金利を全く取らずに、その上、割引き価格で、また、消費増税分のキャッシュバックも行い、販売しているところもある。
 
    そのため、家電量販店と自動車販売会社では、商品の売れ行き、ましてや、企業業績にも、大きな差が生まれていると言えよう。