生命保険などの保険に多額のお金を毎月支払っている人は、結構多いのではないでしょうか?

   例えば、定期保険特約付終身保険ですが、この保険は、60歳までの払い込みで、3,000万円の保証だとしても、その保証が一生涯続くわけではないのです。

   60歳以降に亡くなった場合は、終身部分の100万円〜150万円ぐらいの保証しか受けられないという保険商品なのです。つまり、毎月3万円、保険料として30年間、納め続けたとすると、60歳以降に亡くなられた場合は、合計で1,080万円の保険料のうち、930万円〜980万円は、無駄に納めていたことになってしまうのです。

   しかし、実際には、そのことを、きちんとわかった上で、生命保険を契約している人が少ないのも事実だと思います。

   日本においては、生命保険に加入している人は90%以上と言われていますが、成人男性が、30歳から60歳までに死亡する確率は、約8〜9%に過ぎません。つまり、保険で大きな損をする確率は、90%以上になるのです。

   また、保険会社が、100人のうち9人に3,000万円の保険金を支払ったとしても、支払総額は2億7千万円で、保険契約者100人からの保険会社の儲けは、10億8千万円から2億7千万円と残りの91人分の100万円、9,100万円を引いても、7億1千9百万円もの儲けが出ることになるわけです。そして、生命保険は持病がある人は入れません。つまり、生命保険は、保険会社の思う壺になっているのです。

   そして、保険契約者から見ると、生命保険は、いわば、ギャンブルだと言えると思います。

   そのようなギャンブルのために、多額のお金を投じるのであれば、その分、コツコツと貯めていき、リスク性資金を作り、つみたてNISAを利用して、投資信託にでも投資を行って増やすことを考えた方が利口な考え方のような気もします。

   そして、もしもの時のためには、月々2,000円ぐらいの共済に加入するなどして備えた方が、よりいいのではないかと私自身は思うのです。

   共済は、低価格ですが、割り戻し金もあり、完全な掛け捨てではありませんし、入院保障と死亡保障、障害保障まである保険と一緒です。

   また、税制面で、どうしても保険をかけておきたいという人は、個人年金保険などを検討してみるのも手かもしれません。

   生命保険は、安心のために、とりあえず入っているという人が多いと思いますが、安心を買うために、高額なお金を使ってギャンブルをしているのと一緒だと思えば、一度、考えてみる必要があるかもしれません。

   そして、生命保険は、人生で2番目に高い買い物だと言われます。ただ、安心を買うためにそれだけの高額なお金を支払うのであれば、その金額を貯め、そして、増やす方法を考えた方が、心の安心にもつながるのではないでしょうか?

   
   次回は、ライフワークについて書いていきたいと思います。

   次回もよろしくお願い致します。^_^