宮沢りえと杉咲花の名演。
「お母さんを一人にしないよ。」
という病室のシーンは圧巻だった。涙をこらえて笑顔を作るその究極の思いやり。
宮沢りえと杉咲花は血がつながっていない親子なのだ。余命幾ばくもないことを知った娘を捨てた実の母の元に娘を向かわせる。
独りになっていく自分の悲しみをみじんも感じさせなかった母が,病室で何かを訴えるように娘に声にならない声をあげる。
一人で娘を支え,家を支えた母の大きな力,湯を沸かすほどの熱い愛とそれと同じぐらいの孤独と寂しさがある。
オダギリジョーのダメ父っぷりがそれを際立たせる。
劇場で観たのにほとんど忘れていた。
映画も本も二度目の方が味わいがある。