K'DINING ANNEX

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呟ききれない時に時々…

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記憶と根拠は自信なし。
素人あいまいガイドです。
♪時々間違うでも許して~ で…

原作 :ジョヴァンニ・ボッカッチョ「Teseida」
 ジェフリー・チョーサー「騎士の物語」.
 ジョン・ フレッチャー/ウィリアム・シェイクスピア「二人の貴公子」. 

「二人の貴公子」には「真夏の世の夢」のエッセンスを感じたりもあるらしいです。

脚本:ジョン・ケアード
国籍英国専門演出家肩書ロイヤル・シェイクスピア劇団(RSC)名誉アソシエート・ディレクター

という肩書だけでも、たぶんすっごいシェイクスピア知ってるんだろうなぁ。って感じが…(頭悪い私)
シェイクスピアなんて、 SHOCKで挿入される苦悩だらけなヤツしか知らなかったので…今回色々と良い方に覆され…そして…改めて知りたくなってます。(でもまだ良くわからない)

でもケアードさんがパンフレットに今回の脚本について説明してくれている事を知っておくだけでちょっと違うかなと思いました。
基本的なアイディアがありつつも…大作として至らずにいた物語たちのようです。

特に結末は、原作「二人の貴公子」を読んでみたけれど…確かに急展開すぎる。
ざっくり…まだアイディアスケッチのままで終わらせてしまった感じがありました。
前半のような深みもなく…。

書き手がシェイクスピアとフレッチャーの二人にかき分けられてるのもあり、熱量がちぐはくする所もあるかな。

ケアード氏がシェイクスピアの考え方、人柄を推測してエンディングもまとめなおしてる…(といってもその案も当時からあったものでもあるようです)といった作りかな。

基本的には古代ギリシャの神話に近い所にいる人々の設定。
シーシアスはポセイドン、ヒポリタはマルスが父と言ったようにほぼ神話。
神話の父だから親子の関係性ってあんまりないのかな。
天皇が父くらいな関係性なのかなぁ…(例えても想像出来ない…(笑))と思ってたりもする。

ファイナルファンタジー好きな人は、そこここに知ってるような固有名詞が出てくるので「!」ってなる。
古代神話からのモチーフが多く使われているからだけど…「テーベの都」とかも出てきてたよね?!

世界初めての演目。
今まではブロードウェイなどの初演上演されている版権をレンタルして再演をする形が主。
なので帝劇のSHOCKシリーズは内容演出を書き換えられるオリジナルとして珍しいタイプ。
今回はケアード氏が作って形を作って、世界にも演じてもらおうという意図も宣伝の「世界初」「ワールドプレミア」などの歌い文句から感じるところ。

SHOCKからイメージを受けたと…和風要素を取り込んでいるらしく…確かに、太鼓や殺陣は見覚えが。世界で演じる時も初演の堂本光一の舞台からインスピレーションを受けたとちゃんと書いてよね!と思っている。

演出も手掛けてきた光一さんがどこまで人の演出の形にはまって行けるのかな。新作だからある程度言えるのは良かったのかな…と始まる前に思ってた。
それの答えを芳雄くんが書いてくれていました↓ぜひ読んで。

抽象的な舞台セット
開演前に見た時から自分たちの想像のままに観客も描かなくては…!と思わされる。
光一さんもSHOCKでジャニーさんにいわれていた、観客に想像で委ねる事の必要性。
それによって無限の解釈で舞台の印象も世界も広がる。創造するものは本格的になればなるほど、デザインは何事も抽象化すると思っているのですが…。
ボタニカル、ネイキッド…そんな言葉が浮かぶステージ。
割と近年の海外アーキテクトの流行りかな…と始まる前の第一印象。
なので、これに和の要素が加わる東京発のシェイクスピア…
欧米かのウケが良さそう。



光一さんの声がプレビュー、初日よりもどんどん伸びやかに声量もあがり、芳雄くんと凄く良い、バランスになってきて驚く。
初日誘って貰った友達とは 「SHOCKでも最近はもっと声出てる気がするんだけどね…」って話してたから、これこれ!って感じ。
別な友達に話をしたら「気分が乗ってきたのね!」と言われて納得!!!
ケアード氏らが離れて不安もあるでしょうけど、初日から少し経って肩の力も抜けて来たのかなと。
ここまで二人の声が、響き合うようにこんなに早くなるとは…
もともと光一さん、KinKi Kidsでハモってきてる人…去年の夏のPartyの時に、始めて一人でしたハモ歌う姿にその声量に驚いた事を思い出しました。

オープニング
さっきまで愛想のなかった質素にすら見えたセットの中央にマグマのような火煙が現れる。
とにかく床に現れる光の美しさ。

ミュージカルはキャンプファイヤーと言う言葉をケアードさんが使うそうで…。
まさに創生の火なのか…太古から続く物語のイメージのような円形の盆の中央に火。そして…赤い火のような輪が描かれて…そこから始まる物語。円の中には場面に応じてキラキラしたひび割れが、現れてそれがキレイ。
なのだけど、1階席の後方、以降上方じゃないと見えないかな。
導入の客席に語りかける口上のような歌 プロローグ。
そういえばシェイクスピアは韻をふんだ詩の口上がつきものだと聞いた気がするとその時になって授業で習った程度の事を思い出す。

ナイツテイルのプロローグとしての歌。
アンサンブルさんが客席ひとりひとりの顔を覗き込みながら、語りかけるように…
その顔がとても生き生きしていて、期待で胸がときめく。盛り上がる楽曲に鳥肌が…。

光一さんがこのプロローグの曲はよく聞いておいてほしいと言及しております。

時代、考え方、そして最初のエピソードの戦いも始まっていく。
パンフレットの最初のページにもあるので、見ておいてもよいかも…

『騎士の物語が始まる…ほら出てきた、我らの騎士が…』
で歩いて出てくる二人にさらにテンションあがる。

『アーサイト… パラモン…』
のポーズが二人とも本当に王子様で…大好き。

『たまに間違う でも 許して』
で、え?間違うの?セリフじゃないよね?
アーサイトとパラモンが人生の選択を誤るって事よね?
でも許して…って甘えられるのも悪い気はしない…と内心で微笑む。

『400年前 』
シェイクスピアが二人の貴公子を書いたころかな…とか…

『助けてくれ 知りたい 結末を 作家の意図を』
これは二人の貴公子の結末についてなのかな…とか…

『騎士の話は きみの話だ』
なるほど…人生の判断、その掟のようなルールが果たして本当に人として正しい事なのか…というあたりまで含めての

『偉大なスケール すべて真実』
『しくじった時はきみ次第』
へと繋がっていく…なるほど。そして
すでに話が始まっている…

『きみはもう話の中 さあ』
そうなのです。もう始まってるんです。この導入がとても好き。

これもSHOCKのオープニングの精神に近いなぁって思ってたりする。

それは、私がSHOCKマニアなだけかもしれないけど…。

そのプロローグ中にすでに最初のエピソード、
『ヒポリタ属するスキタイがアテネ シーシアスに侵略されているシーン』
が始まっているので注意。

赤い衣装の女性たちアマゾネスと屈強な兵士たちのダンスのようなシーン。そして本編が始まった時にはヒポリタはすでに囚われの王妃である。

『三人の王が、アーサイトとパラモンの属するテーベのクリオン王に無残に殺される』所もあっという間にプロローグで流れるので注意。

ひどい殺し方にアーサイトとパラモンが困惑する表情を見落とさないように。

冒頭からヒポリタ…島田歌穂さんの圧倒的存在感。

そして…三人の殺された未亡人の王妃が、せめてちゃんと埋葬したいからクリオンをやっつけてくれとシーシアスに頼み込む。

私的解釈だけど…
これはエンディングとの対になっているのかなと…。

どこかで選択を間違えたら、もう一組三人の悲劇的な女性が生まれてしまっていたかもしれないと…。

基本的に…使えるセリフはなるべく原作から使ってる印象。
まるでアドリブかのように光一さんと芳雄さんにハマってるセリフもたくさんあるけど…実は原作からの物と知って、絶対にシェイクスピアがこの二人をこの役に引き寄せたのでは…?!二人ともシェイクスピアに愛されてるのでは…?!と思う。


兵士の重荷。
困惑する、紳士的貴公子のアーサイトとパラモンのシーン。
いとこって友達とも兄弟とも違って、喧嘩してもどこか本気でもなかったり。
でも血のつながりはやっぱり愛があって…と。

年の近い従姉妹と仲良しなので、初見して…私はすごくわかる気がしました。

子供の頃から、趣味もどこか似ているので、些細な取り合いしたり、ライバルのようなのだけど、でも大好きで。を繰り返して育ってきたので…。

愛するいとこ!でも負けない!の繰り返しは理解できてしまったよ…光一さん。(笑)
光一さん的にはちょっと理解するのに時間がかかったらしいです。

アーサイトのセリフをちゃんと聞くのは首を怪我してる所かな…。
ちょっと映画の「ラッシュ」の吹替えの時のジェームス・ハントを思い出しちゃう。
ほんの一瞬だけどね。

すでに始まる男子って…やれやれな感じがとにかくカワイイ。
わちゃわちゃしている所にすでにシーシアスの軍がやってくる。

叔父の残虐性を見てしまって戸惑う、二人の貴公子。
戦えるのか?躊躇しながら戦ったら負けちゃうぞ…。
ってやり取りしてるのも可愛い。

クリオンが呼んでいると迎えがくる。
けど…従者が、「めっちゃ怒ってるからゆっくり行きな」っていう内容のセリフがなんだかとても好き。(笑)

そしてシーシアスとクリオン、アーサイトとパラモンの戦い。
躊躇しちゃうので、やっつけられるテーベ軍。
瀕死の二人が…お互いを探しあう。そんな関係なのです、これが死を目前にした時の本来のアーサイトとパラモンなのだと。この後に殺し合おうとする二人の本来の姿。


そして捕虜として捕まります。
ここからがコミカル。とにかく…カワイイ二人。
パラモンに恋に落ちた牢番の娘が、パラモンを間違えてアーサイトと言われ憤慨したように
『アーサイトは背の低い方!!』っていうのだけど…
原作にもあるセリフ。
400年前からこの役に堂本光一来ること決まってたよね。って思っちゃう。(笑)

でも「あれ?なにか、おれ…言われた気がする?」
ってキョロキョロする仕草の光一あーちゃいとがとにかくカワイイ。

からの…ロングヘアーのハーフアップで質素なベッドに半身を預けるアーサイト様とパラモン様は完全に2次元!

からの…
『君とふたりでいられる牢屋をひどい所なんて思える?こんなに素敵なんだよ』ってシーン。

恋に落ちる牢番の娘。
そりゃ落ちるわ…、パラモンにだけど…ね。
…保釈金でアテネを追放されるアーサイト。

ここの旅支度をして貰ってるアーサイト…光一さん自身がお仕度され慣れてるので余計に王子に見える。

アイドルなので、衣装さんとかメイクさんに支度され慣れてる感がめっちゃ自然に出ちゃってるのが…ツボをつつく。

そして…小道具のあーちゃいとのリュック。
あれは現代っぽすぎるのでは…。カワイイから許しちゃうけど…もう少し布で良くない??
ディティールが…探したらまだその辺で売ってそうなのだよ…。

2 へ 続きます。