初めまして!K's pen factoryと申します。

このブログでは個人的な筆記具コレクションのレビューや修理の記録を挙げていこうと思います。

 

私は筆記具全般すべて好きなのですが、特に好きなのが万年筆、なかでもヴィンテージ品と呼ばれる一昔前の物が好きです。

なのでそういったものについて調べる中でわかったことをまとめた記事もいつか書こうと思っているのでお付き合いいただければ幸いです・・・。

 

さて、一回目の今回は私がヴィンテージ万年筆にはまるきっかけとなった一本を紹介していきたいと思います。

それがこちら

MontBlanc No.22です。

1960年代にモンブランがエントリークラスとして発売していたモデルで、パーカー51に少し似たフーデットニブが特徴です。ヴィンテージ万年筆の中では比較的数が出回っている種類なので持っている方も多いのではないでしょうか?

 

 

No.22の特徴は何といってもペン先です。外見からは想像もつかないこんな形のニブが内蔵されています。このウイングニブ(イカペンとも呼ばれていますね!)が柔らかくもコシのある魅力的な書き心地を実現しています。

 

このペンはもともと私の祖父の物でした。私が父の部屋から掘り起こしたとき、インクを抜かずに保管されていたためそのままでは使えない状況でした。ペン先の分解だけでなくピストン機構まで分解して分解メンテナンスをした経験が今につながっています。

詳しく見ていきましょう。

ペン先はフード付きのウイングニブで、青色のインク窓がついています。マイスターシュテュックに分類される姉妹モデルのNo.12などでは窓が黄色になっています。個人的には青の方がすっきりした印象で好みです。

 

キャップリングには「MONTBLANC NO22」と書かれておりモデルの判別ができます。70年代半ばになるとモンブランはモデル名を刻印したキャップリングが急になくなっていく気がします。コストカットの一環でしょうか・・・。

 

内部機構にこの時代にありがちなゴム製のパーツやさびやすい金属パーツをほとんど使っていないため比較的良い状態で残っていることが多いですが、60年代製の薄いプラスチック製ボディはクラックが起きやすいという欠点もあります。(首軸なんて光にあてると透けて見えます・・・。)ピストン機構まで無事なものは少なさそうですがぜひ一度使ってみてほしい一本です。

 

はじめての記事で拙いところも多かったと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました!

また次の記事でお会いしましょう!