59人の少女たちが乗るバスが、南の島を駆け抜けている。
彼女たちは今をときめく人気アイドルAKB48。
今回は何と1カ月以上にも及ぶ長期のロケ、しかも珍しく全員参加とあって、彼女たちは期待と不安を抱えながら思い思いにおしゃべりを楽しんでいた。
バスは海岸沿いに停まり、メンバーが次々と降りてくる。すると、海岸にある一人の、彼女たちにとっては見慣れた男が立っていた。
「あっ、山ちゃん!」
そこにいたのは、芸能界きってのAKBファン、南海キャンディーズの山里亮太だった。
「みんな、ごきげんよう!今回の企画の進行を務めさせていただく、山里亮太です。よろしくお願いします。」
仕事ということもあり、いつもより少し真面目な顔つきで山里は話し始めた。
「今回の企画は、題して『AKB48サバイバー選抜』です。」
「サバイバー選抜?」
「何それ?」
聞きなれない単語に、メンバーたちはざわつき始めた。
「サバイバーとは、アメリカをはじめとして世界各国で放映されている視聴者参加型の人気番組で、昔は日本でも放送されていました。その番組の企画を、今回皆さんにやってもらい、それで選抜を決めようというわけです。」
そして、サバイバーの概要・ルールを書いた紙が一人一人に渡され、説明された。
概要・ルール
AKB48の正規メンバー59人は、6つのチームに分けられ、支給された最小限の物資と現地で調達できる物のみを使って、チームメイトで協力しながらサバイバル生活を行う。
その中でメンバーたちは、「物資調達チャレンジ」と「追放免除チャレンジ」と呼ばれる2種類のチャレンジに参加。毎回異なる独自の競技にチーム戦で挑み、「物資調達」で勝利したチームには褒賞が与えられ、そして「追放免除」で敗北したチームは「追放審議会」へと送られる。そこで、審議会参加者は自らのチームメイトの中から追放したい者1人を投票、最も多く票を投じられたメンバーがゲームから追放される。
こうして人数を減らして行き、残り10人になったところでチームは1つに合流され、「物資調達」はチーム戦から個人戦へ移行。「追放審議会」は全員参加に、「追放免除」は勝者1名のみが追放されない権利を得るルールに変わる。そして最終的に生き残った2名は「最終投票」に臨み、9位~3位のメンバーで構成される陪審員の多数決投票で優勝者が選ばれる。
上位9名が次のシングルの選抜メンバーとなり、優勝者がセンターとなる。