ここまで順を追って読んでくれた方がどれだけいるでしょうか。ここまで辿り着いた方々、ありがとうございます。
5年間を振り返る記事は、これで最後にしたいと思います。
では。
2014年はまず、下北沢クラブキューでのワンマンライブ。
前回の下北沢デイジーバーでのワンマンから5ヵ月というスパンで、キャパを広げてワンマンを敢行するというのは、なかなかの挑戦だったなと思う。
ソールドアウトはしなかったけど、前回以上にたくさんの人達が来てくれて、またあのクラブキューはお客さん的にも見やすいんだよね。良い空間だったんじゃなかろうか。
そこで、一旦一段落したという印象がある。
2012年から、ミニアルバムリリース、ツアー、ワンマンから、シングルリリース、ツアー、ワンマンといった具合に、先を見据えた具体的な計画が立ってたんだけど、下北沢クラブキューのワンマンが終わってから、先が何だかぼんやりした感じになった。
ありとあらゆる可能性がそこにはあったかもしれないけど、何だかぼんやりしたままで。
それで、脱退について書いたあの記事に繋がっていくわけなんだけど。
で、そういう事を考え始めていた時期に、大阪最大級のフェスのミナミホイールに出演して、その時に『心ってやつ』をやったんだけど、それがもう、抜群に良くて。バンド史上最高だったと思う。
その時に、やっぱり考え直そうと思った。バンドは最高だなって。
でも、最高の瞬間もバンドにはあるんだけど、最低の瞬間ももちろんあって、僕の中ではその最低な瞬間が際立ちすぎて、結局それがこういう結果になった。
ブリキオーケストラで5年間、その前からを含めたらもっと長い間になるけど、バンドをやってきて思うのは、バンドなんてやるもんじゃないぞと。
綺麗事は言いたくない。これはね、よく言うんだけど、ホントにおすすめしない。
本気でやるならいばらの道だし、楽しい瞬間より楽しくない瞬間の方がずっと多い。
まあ、楽しい瞬間の方が少ないというのは、何にしても言える事なのかもしれないけど、大事なのは「いばらの道か否か」というところだ。
サラリーマンに比べて圧倒的に未来が暗い。下手したら一生を棒にふるかもしれない。
それでも良いんですか?
それでも良いと言うなら、やれば良い。
ただし、代償は大きいよ。
でも、「普通に生きてたらできない経験をたくさんできる」という事だけは言える。
僕にとってバンド人生は、決して「楽しかった」の一言で片付けられるようなものじゃなかった。
でも、「普通に生きてたらできない経験をたくさんできた」という事だけは、自信を持って言える。
それゆえに、色んな事をいっぱい考えたし、そういう経験が人間を作る。
だから僕は、普通に生きてたらなれなかった自分に今、なれてると思う。もしかしたら相当にクレイジーなのかもしれないけどね。
それは僕の誇りだし、ブリキオーケストラをやってきた事の賜物だ。
この5年間は、バンドにとっても僕にとっても、プロローグであれば良いと思う。
そのプロローグが、終わるという事だ。
そしてこれから本編が始まれば良い。
最後になりましたが、今まで5年間に関わってきた全ての人達に、ありがとうございました。
これからも続いていくブリキオーケストラのストーリーを追い続けてくれる事を、願ってやみません。
僕の事も、頭の片隅にでも入れといてくれると嬉しいです。さすがに、すっかり忘れ去られてしまうのは寂しい(笑)。
またどこかで会いましょう。生きてる限り、もう会えないなんて事はないはずなので。
それでは。
ブリキオーケストラ初代Ba.川口航平

