あの時より、少し痩せたように見えるのは、
長くなった髪と服のせい?
いや、きっとたくさん悩んで、そして食べ物も喉に通らないくらいの何かがあった…のかな。
隆「ごめん…。日高、来れないって。ほんと…ごめん。」
実「そんな、謝る事じゃないよ。しょうがないじゃん?」
てな事で、解散をしようとも思ったけど、わざわざ来てもらったのに、帰すのは違う気がして。
隆「宇野さん…食べる?なんか。」
実「え、うん。お昼がいろいろと忙しくて食べれてなかったから、頂こうかな。」
ふふっ、て笑った。
それにつられて、俺まで笑顔になる。
隆「奢るよ、今日は。日高のお詫びとして、ね。」
いや、そんな、と目を丸くして驚いた。
けどすぐに納得して、ありがとう、と目を細めて笑った。
それから、最近の話とかして、
俺の知らなかった宇野さんの事や、
宇野さんの知らなかった俺の事を、
いろいろと話した。
実「日高くん、てさ。私の事好きなのかなぁ。
こんな事言うの、すっごく恥ずかしいけど。」
隆「好きなんだと思う。
だってさ、アイツ、顔赤くしながら、宇野に会いたくね?って聞いてくるんだよ。笑
好きなら、そう言えばいいのにさ。」
実「その好きって、同情なんかじゃないのかな、とかいっぱい考えちゃってね。
今日来るのも、正直少し緊張してて。
会ったら、どんな事言われるか分からないし、勘違いかもしれないと思ってたから。」
隆「アイツは、そんなので好きになったりはしないはずだよ?俺がすっげー信頼してるから、そう思ってるだけかもしんないけどさ。」
実「じゃあ、ホントに良い人なんだ…日高くん。」
柔らかく、優しく、
泣きたそうなその笑顔を、俺は忘れられなかった。
隆「日高ー、入るぞ。お邪魔しまーす。」
ソファーの上で、毛布を被って、怠そうにこっちを見る。
が、彼女が姿を現わすと、その目は急に輝いた。
光「な、なんで…ここに?」
隆「大体さ、お前が熱出すからさぁ。
宇野さんも心配だから、ってついて来たんだよ。」
実「突然、ゴメンね。
あの、えっと、メールとかでお知らせしといた方が、良かったよね…?」
光「あー…いや!全然、いいんだけどさ…。」
日高の反応が、あからさま過ぎて、笑える。笑
なーんだ、いい感じじゃん、2人とも。
隆「じゃ、俺は帰る…」
そう言った時に、やけにドキドキした。
俺、帰りたくない、って思ってしまう。
光「宇野も、帰った方がいいんじゃね?
1人は危ないだろうし。な?」
実「うん、じゃあそうするね。
安静にしてるんだよ?ご飯はちゃんと、今度一緒に行ってあげるから。」
光「え、ホントに?!マジか…現実かよ…コレって。」
隆「ったく、大げさだな。笑
じゃあな。」
平静を保ったフリをしてみても、
止まらないドキドキ。
俺、どうしちゃったんだよ。

