実「わぁ…もう、こんなに暗くなってる。
少し、寒くなってきたね?」
冷えた手をポケットに入れた。
隆「宇野さんはさ…日高の事、好きなの?」
実「え?」
隆「あ、いや、さっき日高の話してたから…さ。」
少し考えてから、彼女は言った。
実「よく、分かんないの。
心が弱ってるから、私の事を好きでいてくれる人に逃げてるだけなのか、そうじゃなくて本当に恋してるのか。」
隆「ごめん…なんか、変な事聞いちゃって。
けど、俺はね?宇野さんの気持ちを大切にしてあげてほしいと思う。
え、偉そうに言えることでもないけど…。」
実「ありがとね。」
一言告げると、また前を向いて歩き出した。
隆「あ、あのさっ。なんかあったら、いつでも言って。何時間でも聞くし、どんな時でも駆けつけるからさ。」
そんな、照れ臭い事を言うつもりは無かったのに、
気づいたら、自然と口が動いてた。
恥ずかしくて俯いてた顔を上げると、
彼女はニコニコしながら、もう一度、ありがとうと言った。
あの笑顔から、目が離せなかった。

