「はー、はー、はー、、、、、」


「大丈夫空?そんなに息切れして」


だからお前の所為だってェェェ!!!!


















もうやだ。


朦朧とする意識の中、俺は思った。


門をくぐった後、今やっと店の玄関前に立っている訳なんだけどもう息がメチャクチャ苦しい。


そこまで道は長くなかったのに。(神菜を追いかけて数分後にすぐ玄関口が見えてきた)


嗚呼、結構体力はあるほうだと思ってたんだけどな。と軽くショックを覚える。

ていうかココ絶対店じゃないだろ。こんな広い店なんて聞いたことねぇよ。


大体、朝霧にこんな店あったっけ?と今さらながら疑問になった。


よくよく考えるとこんなに大きな店なんだ、聞いたことが無いというのはおかしい。


「(隠れスポットとかなのか・・・?)」


まぁそれならあんまり知られてない理由もつく。が、普通誰にでも見つかってしまうだろう。いや、


こんなでかいんだ、見つからない方がおかしい。

それに門は人通りの少ないところにあったとはいえ、遠くから見てもかなり目立っていた


「・・・なぁ神菜、ココって何の店なんだよ?」


「え、知らないよそんなの」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとまて。


予想外の晴菜の言葉に、俺は一瞬凍りついた。



知らないってどういうこと?ホワイ?((


「その店長は杏菜の親友なんだろ?!」


「うん。姉さんの親友で、あたしのとーーーーーおい親戚だよ」


「それなら普通は何やってるかくらい知ってるもんだろ?!」


「それが知らないんだなーあんまり」


ははは、とのん気に笑う神菜。


俺はというともう呆気に取られて叫ぶ気にもなれなかった。


え、何こいつ。何やってるかもわかんないくせにバイト君探し引き受けたの?


そんな軽い気持ちで俺を巻き込んだの?!


「まぁいいじゃん。空も知らないんだから別に変わんないよ」


全然よくねェェェ!!と心の中で叫ぶ。


口に出していったって無駄なのは自分が一番よくわかっている(ハハ、なんか虚しい・・・


「それにあんまり干渉しないって約束だしねー。」


「は?『干渉』?」


「空には関係ないよ。今のところは


「すいません、最後の方にポツリとつぶやいた言葉ものすごく気になるんですけど。」


「気にしない気にしない。気にしたら負けさ♪」


あ、うんそうだね!と納得できるのはなんでだろう( ̄¬ ̄;;)


「さ、早く上がって。あの人けっこう忙しい人だからさ」


「はいはい、わかったよ」


ガラリ、と引き戸を開け(まだ店の外だったんだった)



「お邪魔しまーす」と声をかけ、店内に入ろうとした。その時



『古月空 第一関門突破』



「?!」


どこからか、声が聞こえた気がした。


「・・・なんなんだ、今のは」


不思議に思い、思わず首をかしげる。


「(今、なんか声が聞こえなかったか・・・?)」


だが、目の前を歩く神菜が平然としているところを見ると別段変わったことは起こってないらしい


「さっきのは気のせいか・・・?」


「ん、何がー?」


「いや、なんでもない」


「そう?ならいいけど」

そう言って神菜は靴を脱ぎ、これまた長い廊下をすたすたと歩き出した。


俺も急いで靴を脱ぎ、そろえると早足で神菜の後を追った。


「あ、そだ。部屋に着いたらすぐ面接だからね」


「わかってるよ・・・」


嘘です。ホントは全然わかってません。


だけどそんなこといったって何も変わらない。


「(ま、なるようになるか・・・)」



そう思った俺は深いため息をつくと、長い長い廊下を神菜とともに歩き出した。














運命の分かれ道まであと少し

(待っているのは何者か)











++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++




空、やっと面接を受けます。



ちなみに次回作の更新は未定(殴




11月13日ちょびっとだけ修正

「はぁ・・・・・・」


「どしたの空。ため息なんかついて?」


お前の所為だよお前の。

















『空、バイトしてみない?』


と神菜に言われ、ほぼ強制的に決定されてから約二時間後。


俺と神菜はその店に向かって歩いていた。


嗚呼、本来なら今頃は家にたどり着いてのんびりしているはずなのに・・・


「はぁ・・・・・・」


「空、ため息つくと不幸になっちゃうよ」


お前と出会ったその時点から俺は不幸だよ


はぁ、と俺は本日何十回目かのため息をつく。


こいつが俺にとって不幸を呼んでくるのはほぼ間違ってないと思う。


現に今だってこいつの所為で行きたくも無い店に行かなければならないのだから。



ところで、店といえば・・・


『その店長さん、姉さんの親友なんだから』(第一話参照)


「(そこの店長って杏菜の親友なんだっけ・・・)」


杏菜と親友・・・・・・。一体どんな人なんだろう?


「・・・親友っていうんだから、杏菜と性格がソックリだったりして」


まさかなー、と俺は心の中で笑い飛ばした。


杏菜みたいな人間が他にもこの世界にいるなら大変なことになるもんな。(こら


「ついたよ空~・・・って、なに百面相なんかしてんの?」


「え?あぁ、ちょっと考え事を・・・ってでかっ!?


今、俺の目の前にはもうそれは大きな日本家屋が建っていた。


「うっわぁ・・・ここホントに店かよ?」


「うん。たぶん朝霧町で一番大きいと思うよ」


「へー・・・」


朝霧で一番でかい店、か。


そういえば神菜の家(というか屋敷)もめちゃくちゃ立派だったっけ。




・・・・・・こいつの家って何してるんだ。



「(こんど神菜に聞いてみるか・・・)」


正直今はそれどころじゃないしな。


「・・・おーい、空さーん?」


「・・・・・・(っは!)な、何?」


「?いや、突っ立ってないで早く行こ?」


「え、あ、うん」


そう神菜に手を引かれ一緒に門をくぐった瞬間、


「(・・・あれ・・・?・・・)」


なんだか妙な違和感を感じた。


「(なんか、足が重くなったような・・・?)」


とりあえず足を軽くふってみるが、特に何の異常もない。


だが、その感覚は消えることなく足に残っていた。


「・・ま、歩くのには支障なさそうだし、ほっとけばいっか」


「おーい空ァ、早くしないと置いてくよー?」


「えΣ(゚ ▽ ゚ ; )」


ふと顔を上げれば、いつの間にか神菜は数十メートル先に立って俺を呼んでいた。


「げΣ(・∀・;)ちょっ、置いてくな!!!」


「えー?遠すぎて聞こえないよー??」


「嘘つけ!絶対聞こえてるくせにー!!」


「ちっ、ばれたか」


普通ばれるわぁぁぁぁ!!!




・・・こうして神菜と空が漫才(漫才じゃねぇ!by空)を繰り広げている時、


その様子をこっそり見ているものが居た。


『くそ!神菜まちやがれ!!』


『待てといわれて待つ人は居ない。ってわけで逃げますv


『ふざけんなテメェェェ!!!』


「・・・あららー、随分と元気がいいねぇ今回のバイト候補君は」



「しかも神菜ちゃんの推薦だし、あたしの結界が結構効いてるみたいだし。かなり有望な子だね」



「さて・・・あなたの力がどの程度か見せてもらうよ



―――『古月 空』さん」


その人物の言葉は誰に聞かれることもなく、


部屋の暗闇に消えていった。。。















監視者と来店者

(頑張れ空ちゃん♪)(なんか悪寒が・・・?)








++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++




今回は一話目より短いです。きっと。


回を増すごとにだんだん減っていきます。多分。


・・・かなりグダグダ感が拭えないけどツッコミは無しの方向で。((







11月13日ちょい修正

「ねぇ空、働いてみない?」


たしか、それは友人の何気ない一言から始まった




















「・・・・・・は?」


「だからー、バイトする気はないかって」


そういって俺の隣で「霜山 神菜」はにっこりと笑みを浮かべた


時刻はちょうど昼休み。


ついさっきまで俺たちは何気なく弁当を食べて、他愛の無い話をしていた。が。


急に神菜は俺に仕事話を持ちかけてきた。


「あたしのとーーーーーーっおい親戚の人のお店なんだけど、今店員さんを募集中なんだって」


「・・・なんでその話を俺にすんだよ」


「空って意外に責任感強いじゃん。だから大丈夫だと思って」


「いやいやいやなにが大丈夫なのかそしてなんで責任感が必要なのかを今すぐ俺が納得できるように10文字以内で簡潔に述べろ」


紙パックに入ったオレンジジュース(つぶつぶ無し)を片手に持ち、俺はノンブレスで言い切った。


「ね?引き受けてくれるよね?」


「あれ?俺の意見は無視?」


「今さら何言ってるのさ、当たり前じゃん☆」


おまえ一回死んでこいよ☆


「ていうか、ぶっちゃけ空の意見なんて関係ないんだよね」


こいつさらっと人権否定しやがった


「大体この前バイトしたいっていってたじゃん」

「バイトはしたい。だがお前が関わるとロクなことがない。だから却下」


「うわぁ。すごい偏見。 ・・・でもねぇ、もう手遅れなんだよね」


「は?」


「もう昨日のうちに空がお店で働くって連絡入れちゃったの」


「・・・・・・・・・・・・は?」


「だからね」


言ったでしょ?空の意見なんて関係ないって


だってもう決まっちゃったんだもん


「そーいうわけだから、今日からバイト頑張ってねw」


頑張るわけがねーだろ。


「えー、でもぉ・・・」



「でもじゃねーよふざけんなてめー「もう杏菜にも連絡入れちゃったし・・・」






・・・・・・・・・はい?( ゚ ▽ ゚  ;)


「おい神菜・・・お前今なんて・・・?」


「そちらに友人の『古月 空』という新入りバイト君を送りまーす。という連絡を姉さんにいれた。と」


「おい、お前なんてことしてくれてんだコラ」

思わず神菜の胸倉をつかみかけるが、なんとか自分をおさえる。(頑張った。頑張ったよ自分)



晴菜の姉、「霜山 杏菜」は明るくて、誰とでも仲良くなれる人間だ。

ただし、欠点が一つ。



裏がものすごく腹黒い

表モードの杏菜はおもしろいし、一緒にいて楽しい


が、裏モードになるともうダメ。

俺と神菜は一度、ある不良グループと杏菜のケンカをみたことがある。



その不良グループは杏菜一人に対して何十人も助っ人を引き連れてきていて、武器ももっていて。



とにかくすごく卑怯なやり方で、杏菜にむかっていった。そしてその結果・・・・・・

杏菜は全員を病院送りにし、無傷で勝利。


特にそのグループのリーダーをボコボコにした後の杏菜は、血塗れになりながら真っ黒な笑顔で笑っていた。。。



他には銀行強盗捕まえたり校門ぶっ壊したりしてたなぁ・・・



・・・うん。



そんな人に逆らえるほどの度胸は俺には無い。(ていうかトラウマ


「なんで杏菜に連絡を入れる必要性があったんだよ!?」


「しょうがないでしょー。その店長さん、姉さんの親友なんだから」


「はぁぁぁぁあああああ!!!!?」


「何度も言ったでしょ。空に拒否権なんか無いって」


「え、ちょ、まて。話についていけないんだけど


「だーかーらー・・・」



つまりこういうことらしい。


・その店長さんはバイト君が欲しかった。


・そこで親友である杏菜に相談した。


・だが杏菜の周りには適等な人物がいない。そこで妹の神菜に相談した。


・神菜は俺を推薦し、俺の意思なんておかまいなしにバイト君に決定した。


「こういうわけだな?」


「うん。そういうわけ」


はぁー。と神菜は大きなため息をついた。


「姉さん、断ったと分かったら脅しに来るかもなー」


「・・・・・・」


「友だちが減るのは寂しいけど、やりたくないならしょうがないよねー」


「・・・・・・・・・」

「面接あるから受かるかどうかは分かんないのになー」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかったよ」

長い長い葛藤の末、


俺はついに折れた。


「じゃあ放課後お店まで送ってくね!」


にっこりと笑う神菜の顔に、思わず殺意が芽生えたのはいうまでもない。












きっかけは友人の一言から

(後々、無理にでも断って置けばよかったと後悔する事になる)











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名前&読み方


「古月 空」=「フルヅキ ソラ」

「霜山 神菜」=「シモヤマ カンナ」

「霜山 杏菜」=「シモヤマ アンナ」






11月13日ちょっと修正