以前、ブログに「レース観戦記」を書いた。
もともと90年代に九州のロードレース地方選手権にエントリーしていたくらいレースは好きだった。
しかし、仕事や生活環境変化により乗り続ける事は出来なくなってしまい段々とその世界からは遠うのいていった。
そんな中でもたまにイベントレースに借り物バイクで参戦したりミニバイクのレースには携わったりと好きな世界だけに何かにつけサーキットには行きたがったものでした。
ここ数年、ミニバイクのイベントには積極的に参加するようにはなったがライダーとしては大柄ではない体系(172センチ)にしても12インチのNSR50系車両はどうにも辛い・・・。
なぜならメタボな腹が邪魔をする。
20代の頃までは腹筋が見えていたはずなのに、今は年輪の様な皮下脂肪の上にまとうダウンベストの様な皮下脂肪がツナギを着るにも邪魔ならライディングポジションをとるにも邪魔になる。
ツナギをきる為にオフロード用のウエストベルトで締め上げて何とかファスナーが上げられるザマ、そのお陰で気分が悪くなり30分も走っていると顔色が悪くなる始末だった。
体系補正下着を着た女性が一日中、同じような苦しみに耐えているのなら尊敬できる根性の持ち主だと思う。
(個人的な想像での発言ですのでご容赦下さい)
これはライダーとしてはもう限界と感じチームのプロデュースに携わり方を変更。
以後、メカニックに嫌な顔をされながらも無理難題を押し付ける迷プロデューサーとして活動を開始!。
これが楽しかった。
既製品では無い乗り物を作って行く過程は「創作料理」の様な楽しみがある。
「そんなの?」と言われる素材や組み合わせが想像通りの形になり、予想外の性能を発揮したりした時は最高だった!。
採用して貰えたコーディネートは少なかったものの、きちんと形になり参戦し成績を残せた時の充実感はこの上ないものだった。
これが「メーカー」であったり「カスタムビルダー」の方々、いわゆるプロの仕事となるとその仕事の精巧さを問われ中々大変なんだろうと思うが、そこはアマチュアの満足の域として十二分に楽しむ事が出来た。
そんな楽しみの中、選手権のクラブでの先輩が久々にバイクに乗ってみようと言うのでミニバイクを薦めてみた。
しかし身長が高い上、同じ悩みを腹に抱えていた先輩はミニバイクを断念、大型バイクでサンデーレースに参加すると逃げられてしまった。
ここで運命の出会いをする事となった。
その先輩が久々の参戦車両に選び購入したのが「DUCATI 1098S」だった。
そもそも国産車、ことホンダ贔屓の私には縁も興味もない外車、イタリア製のバイクである。
「ネジってインチ?」と無知をさらけ出すほど、その国のバイクを知らなかった・・・。
しかし、半ば無理強いに近い状態でそのバイクを見に呼ばれた時に一目で惹かれた。
その存在感というか造形美というか何ともグラマラスなスリムさに受けた衝撃はまさに「一目惚れ」であった。
今までは雑誌での写真や記事でしか見た事の無い車両を実際に目の当りにすると、それはまるでアイドルを写真やテレビでしか見たことが無かったファンが握手会で手を握られ惚れてしまう様な「叶わぬ本気」の様な感じだった。
なぜなら「2輪界のフェラーリ」と呼ばれるその車両は庶民、しかも低層の民には「高嶺の花」以外の何者でもなかったからだ。
アップタウンガールに恋をしたダウンタウンボーイの様な「やるせない」想いでそのフォルムに見入っていた。
人の物とは言え、身近にそんな魅惑の車両があるとなると段々興味が湧いてくる。
そのメーカーのファンと言えばいわゆる「エンスージャスト」な方から「おしゃれ系ライダー」まで様々な人に愛されているのが分かってきた。
なにせ「アパレル」がおしゃれである。ファッション雑誌並みに力の入った「アパレルカタログ」は見応えがあるしパーツカタログもやたらとかっこいい!
そんなおしゃれなDUCATIと自分が釣り合うのだろうかと思いながらもその魅力にはまっていく。
しかし現実はそう甘くは無く、リアルな問題が脳裏をよぎる。
なにせ高価な代物である。
「所詮『高嶺の花』なのさ・・・」と自分に言い聞かせる日々だった。
(写真の人物は「コタロウ」では御座いません)
続く
ドゥカに興味を持ち、車両に携わるまでを書こうと思ったら「ブログ」じゃなく「エッセイ」みたいになっちゃいました。
次回、そんな私が出会った一台の車両について書きたいと思います。