そんなこんなで受験戦争に突入した私ですが
善は急げとばかりに
見事先輩と同じ塾に通うことに成功したわけです。
まさかうちの両親も
そんな不純な動機にまみれた話だとは思わず
「わいは受験する!勉強するで!そんで合格してみせるでぇ!」
ってなプロゴルファーサルみたいな
熱い説得に本当に喜んでくれたんです。
心苦しいかぎりですね・・・
でも・・・そんな甘い理由だったからこそバチが当たったんでしょうか
神様はしっかりみておられました。。・°・(ノД`)・°・
ある日の事・・・
教室でわぁーわぁーやってた私に
声をかけてきた人が。
見慣れない人
しかも女
きれー(☆。☆)
「テンコちゃんいるぅー?」
はいいいい??わたくし?わたくしですかああ??
恐る恐る「ワタシですが・・・」って出て行くと
すごく綺麗。例えるなら荒川静香さんとか工藤静香さんを
足して2で割ったような感じで。
いかにも運動できそー頭よさそーオーラ全開。
しかもちょっときつめなところも
大当たり!ビンゴ!ウノ!
しかも喋ることも尋常じゃない!
「テンコちゃんって山田のこと好きなんよね?」
挨拶くらいせんかぁーなんていえないくらい口あんぐり・・・
「えええええええええええええええええ・・・???」
いきなりすぎるところもさすがは静香さん!
「違いますけど」
というのが精一杯。
「違うことないよね?」
えらい食いついてくるなぁー
ピラニアかよ、しつこい奴め。
「違うったら違います。」
「そうなんだー。でも明らかにそうだと思うんだけど」
しつこすぎ!つーか他人にとやかく明らかとか言われたくない!
しかも冷静にあんた誰よ!
って内心思いつつ
「勘違いですけど。私同級生に好きな子いるんで」
って見栄はっちゃったりして。
「ならいいんだけど。山田はやめといた方がいいよ」
って言い放って、取り巻きの方々と去っていかれました。
「おおおおお・・・おのれぇ貴様誰じゃいヴォケナス!!!」
と教室で絶叫するも時既に遅し。
やまだはやめたなんてシャレみたいなこと言うはずもなく、
私の恋の炎になみなみと油を注いでいかれたのは間違いなく・・・
絶対に絶対にあんなヲバ(一つしか違わないけど)なんかに負けないし!!!
って宣言するも虚しく・・・
「テンコちゃーん(‐^▽^‐)」
体操服からすらりと伸びたカモシカのような足。
ちなみにテンコは大根2本。
イタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
なんで、、、なんでなんでなんでな~んで?
なんで貴女が、、ゆゆゆゆYOUが同じバスケコートに・・・
「あ、あ、あ、あ、あ同じ部活だったんですかぁー・・・」
って・・・。いたの?いたわけ?あなたバスケ部ですか?
私今の今までもう2学期も終わろうとしてるのに
知らなかった!!| 壁 |д・)チーン
はぁー・・・しかも山田先輩と同じクラスなのね・・・
いいね。うらやましいよ(*´Д`)=зテヘっ
んなわけねー!!
チックショー!!!!
ありえねーーーーー!!っつーの。ヽ(;▽;)ノ
バーロ!!
もういいよ。こうなったらコナンも小梅も総出演。
そのカモシカさん、お名前は菜穂先輩。
綺麗な方はお名前まで素敵で。
こりゃ完敗ですわ。
同じクラスで、同じ部活で・・・
後輩が先輩を好きになるよりもよっぽど
同級生同士の恋のほうがめでたく
ハッピーエンドを迎えると思うんですね。
でもね、ポジティブなだけがとりえの私は
①まだ好きと決まったわけじゃないしぃ
②受験して私が同じ学校にいけば
先輩の恋なんて自然消滅(ぷげら)
なんて考えてニタニタしてました。
そのニタニタが凍りつくのは
放課後。
IN塾
あ、あ、いるよー!!!
山田先輩がヘ(゚∀゚*)ノキャー
でもその隣りには・・・
その隣りには・・・・・・
なんで貴女がいるのぉおおおお!!!!!
いやぁ~~~:゙;`;:゙;`;・o(ロ≦〃)
私、大反省しました。
恋の神様は自分の方を向いて笑ってやがるぜぇ
なんて思ってた大馬鹿者。
親に勉強する気になったよぉなんていって塾にまで
いかせてもらった
不純な動機のふしだらな娘。
全てに懺悔
全てに後悔
初めて「真剣」になることを決意しました。
1年の年の差はどうやっても埋められないけど
どうにか気持ちだけでも
並びたい。
おいつくことは絶対にないけれど
少しでも近づきたい。
そう思えるようになったんです。
そこからは猛勉強と猛特訓のはじまりでした。
努力なしでは掴めない
それが本当に欲しい物なら・・・
なんてかっこよく決めるには
まだまだ甘すぎて、おこちゃまで、
ダメダメな11歳の私でした