ビルケナウは線路の左右に300棟以上の収容棟が並んでいたそうです。
死の門を背に、右側の男性用の収容棟の写真がこちら。
馬小屋として設計された建物です。
冬はマイナス25度を下回り、暖房は煙突がある2か所に石炭がくべられるだけ。
栄養状態が悪くて、浮腫んでいて、更に寒かったら、凍傷になってしまうんだろうな。
痛くて、動けなくて、でも動かないといけないんだろうな。
左側には女性と子供が収容されていた棟がありました。
子供の棟。
ここに5~6人が寝ていたそう。
女性・子供の棟は男性の棟より少し造りはしっかりしていますが、
やはり環境は劣悪で。
寝ている子供の耳も、鼠がかじってしまうこともあったとか。
鼠・シラミ・ノミが媒介する伝染病のほか、
不衛生な環境で、病原菌は蔓延していたでしょう。
劣悪な寒暖環境、低栄養状態で、免疫力も低下して、傷も病気も治らない。
案内してくれた方曰く
「使い捨ての労働力として扱われていたんです」
それもきっと、民族の殲滅目的も兼ねて。