雨降り人雨の音と時計の音が大きく聞こえだし、いつも不安になりはじめ、目と目をあわせるタイミングをはかれない。互いの耳を塞ぎあい。互いの呼吸を奪い合い。眠れ、僕の姫たちよ。眠れ、不安の雨音が近づく前に。孤独の音とは無縁の世界を心に築きあげよう。月にかかる梯子を登りながら、ゆめゆめその願いを叶えられるの?秒針は、僕の話し声に似ていて、古い傷を思わせる鐘の音色。 拾って数える音は、僕を元に戻してくれる。おとぎ話はこれでおしまい。いずれ、自分というものになるはずだから。