情報学部情報デザイン学科 [ 認知情報学研究室 ]
KBS(KOGAKUIN BROADCASTING STATION)レポーターの
コーガくんが工学院大学の研究室を訪問する
「コーガくんの研究室レポート」


今回は、情報学部の認知情報学研究室 に
ゴォーーーーッ!


っと迫ります。人の顔を見た瞬間、脳は自動的に処理を始める!
コーガくん
ゴー、ゴゴゴーー!! こんにちはー、かまち先生~


蒲池先生
待ってたよー、コーガくん



かわいい!

近くでしっかりと見るのは初めてだけど……
コーガくんって人間でいうと20歳くらい?
コーガくん
えっっっ
人間でいうと、、、どれくらいなんだろう……

蒲池先生
人間ってね、誰かと出会って顔を見た瞬間、脳で独特の処理を自動的に始めるんです。
「女性か男性か」、「何歳くらいか」、「喜んでいるか怒っているか」など、様々です。
でも、まだまだ解明されていないことが多いので、
研究室では、その仕組みや構造がどうなっているのかを解明しています。
コーガくん
へぇ~~

蒲池先生
その中で、年齢については解明がわりと進んでいて、
目や口などの配置からおおよその年齢を判断していることがわかってきています。
コーガくんは目しかないけれど、それでもある程度の判断はできますよ!

コーガくん
そっか~、それで20歳かぁー……
それが分かると、何かの役に立つの

蒲池先生
コーガくんは、コンビニ
でお買い物をするとき、
店員さんがお客さんの性別
や年齢などの情報を入力しているのを知ってる?コーガくん
聞いたことあるよ。
蒲池先生
あれは、お客さんの性別や年齢と、そのお客さんが購入したモノや時間を収集することで、
新製品づくりに生かしたり、品切れにならないように商品の発注数を増やすなどしているんです。だけど、人が判断することでミスもあるし、手間もかかります。
もし、レジ
に立ったお客さんの画像を自動的に取り込み性別や年齢を判断できるようになれば、人為的なミスは無くなり、お客さんへのサービスに集中できるようになるわけです。
コーガくん
お客さんもお店の人も商品もつくる人も、

みんなハッピー
になれるんですね。ほとんど毎日、研究室に来ます!
コーガくん
ところで今日は、学生さんはいないんですか?
蒲池先生
いますよ。向かいの部屋に、たくさん。
コーガくん
そうなんだ。
じゃあ、さっそく行ってみましょうー

・
・
・
コーガくん
こんにちわー
この研究室のことが知りたくて、やってきました!
コーガくん
あっ、ホントだ。学生さん、たくさんいますね。
蒲池先生
この研究室はね……ゼミは週1回だけど、ほとんど毎日みんな研究室に来ているのが特長かな。
コーガくん
なんで、来るの?
学生Aさん
研究室に来ないと探し出せない論文がありますし、
ここ新宿キャンパスの6階には本格的な実験ができる施設もあるので。
学生Bさん
大学院生の先輩も常に来ているので、研究について、いろいろ質問したり相談できますから。
学生Cさん
そんな風に、自然と集まってくる感じですね。
コーガくん
みんな、仲がいいんですね。先生も一緒に行動することがあるんですか?
蒲池先生
新宿キャンパスの周辺はたくさんお店があるので、
お昼ごはんを一緒に食べに行きますよ。
あと、
ディズニーランド
には毎年みんなで行ってます 


人間のすべてが研究対象です!
コーガくん
みなさん、どんな研究をやっているのか教えてくれますか


学生Bさん
僕は、「視覚の奥行きについての研究」をしています。
人間は大きいものは近くに、小さいものは遠くに感じるのですが、
色や位置などを変えることで、感じ方がどのように変化するのかを研究しています。

コーガくん
奥行きを感じる理由は、大きさだけじゃないんですね。
学生Bさん
はい。
人はいろいろな要素を組み合わせて、脳で分析して判断しているんです。
その仕組みがわかったら、例えば広告に応用して、新しい取り組みに生かしたいと思っています。
コーガくん
今までに見たことがない広告が誕生するといいですね~


学生Cさん
僕は、「自然言語処理」=人間のことばについて研究しています。
この研究では人間の言葉
をコンピュータ
に認識させるのですが、人間とコンピュータでは理解できる言葉が違うので、簡単にはいきません。
そこで、これまでにもさまざまな手法が考えられてきましたが、
僕は人間の言葉を発音記号に置き換えることで、
コンピュータ
の認識率を高めようとしています。コーガくん
「発音記号」かぁ……。「ko・u・ga・ku・n」
というカンジ 

学生Cさん
この研究で認識率が高めることができれば、
日本語を英語にする自動翻訳の精度も、格段にUPできる


と思っています。コーガくん
Excellent !!

完成したら、ぜひスマホ
のアプリに展開してね

蒲池先生
認知情報学の「認知」とは、何かがわかるということ。
人が、理解する、使う、つくる、操作するなど、
人が関わるものすべてが、私たちの研究対象になります。
コーガくんは人間ではないけれど、表情があるから…。
興味深い研究対象になるかも…


コーガくん
結構です~

今日は、どうもありがとうございました~~

では、次の研究室へゴゴゴォ―――ォ!