車塚古墳は、栃木県を代表する古墳時代終末期の大円墳です。
墳丘は三段につくられ、墳丘の第一段の平坦面(基壇)が幅広くつくられているのが特徴です。
墳丘の大きさは、墳丘第一段の直径が82m、第二段が52m、第三段が32mあります。
掘(周溝)の底からの高さは約11mあります。
墳丘の周囲には、ほぼ完全な形で円形に堀と土塁(周堤)がめぐり、近年二重目の堀が新たに発見されました。
二重目の堀を含めた古墳の総全長は約135mにも達します。
墳丘の南側には、巨大な凝灰岩の一枚石を使用した横穴式石室が開口しています。
石室については、江戸時代の古文書などに、当時すでに開口していたことが記されています。
なお、車塚古墳の西側を流れる黒川を約4km下ると、県内最大規模の前方後円墳である吾妻古墳があります。
(平成24年3月 壬生町教育委員会)

 場所:栃木県下都賀郡壬生町壬生甲字車塚3153-1
 特徴:    
 撮影:2020年3月21日