牛塚古墳は東側にある車塚古墳とともに、町の中央部を南流する黒川東岸の台地上につくられた古墳時代後期の前方後円墳です。
墳形は前方部が短く、上から見ると帆立貝のような形をしているため「帆立貝型の前方後円墳」とも呼ばれています。
墳丘は二段につくられ、第一段平坦部(基壇)が幅広くつくられているのが特徴です。
墳丘第一段の全長は約60m、後円部の高さは約5mあります。
墳丘の周囲には堀(周溝)がめぐっていましたが、ほとんどが埋もれてしまい、わずかなくぼ地としてその姿を確認することができます。
なお、牛塚古墳の西側を流れる黒川を焼く5kmほど上がると、国内最大級の家形埴輪を出土した富士山古墳をはじめとする、羽生田古墳群があります。
(平成20年9月 壬生町教育委員会)

 場所:栃木県下都賀郡壬生町壬生甲字車塚3068
 特徴:    
 撮影:2020年3月21日