この古墳は隣接する平井地区1号古墳と同時期の6世紀後半に造られた古墳で、昭和63年度の調査により直径31m、高さ6mの円墳であることが判明しました。
主体部は両袖型(りょうそでがた)の横穴式(よこあなしき)石室で古くから開口していましたが、現在は入口を塞いでいるため見学できません。
石室は前室(ぜんしつ)、玄室(げんしつ)からなる複室(ふくしつ)構造で、墓道(ぼどう)状の細長い前庭(ぜんてい)があります。
石室内の積み方に特徴があり、羡道・前室は河原石の乱石積み(らんせきづみ)で、玄室は凝灰岩の切石積み(きりいしづみ)で切組(きりくみ)の手法を取り入れています。
墳丘からは円筒埴輪や朝顔形埴輪のほかに、人物・馬・盾・靭(ゆき)・大刀(たち)・鞆(とも)などの形象埴輪が出土しています。
石室からは人骨、馬具、刀装金具(とうそうかなぐ)、ビーズ玉、鉄鏃・弓金具、耳環(じかん)が、前庭からは単龍環頭大刀(たんりゅかんとうたち)の柄頭(つかがしら)、須恵器等が出土しています。
(藤岡市ホームページより)

 住所:群馬県藤岡市三ツ木字東原247
 特徴:毛野国白石丘陵公園内
    藤岡歴史館(藤岡市白石1291-1 tel:0274-22-6999)
 撮影:2020年3月8日