【学習内容】英語教育の問題点 | 瀬戸内市にある幸風館のブログ

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瀬戸内市の長船町にあるちっぼけな塾講師です。
地域の勉強のこと,学力のこと,たまに自分のことを書いていきます。
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午前中は,家の掃除・犬の散歩・洗濯・洗い物を片付けてから,家の畑の土いじりを行っている幸風館の藤井です。

 

昨日の続きです。英語の点数の低下の原因を探っていこうと思います。

① 3年前の教科書大改訂

② 小学校での英語

③ GIGAスクール構想

 

①ですが,皆さんは中1の英語の教科書をご覧になられたことはありますか?Lesson1から衝撃を受けますよ。いきなりbe動詞(am・are)と一般動詞がふつーーーーーに入った文が出てきますから。Lesson1ですよ!保護者の方が中1のときはどうでしたか?せいぜいbe動詞を使った文章から始まったのではないでしょうか。一昔前は,アルファベット,単語の練習,be動詞をやって1学期の中間テスト,一般動詞をやって1学期の期末テストぐらいでしたが,昨日のブログにも書きましたが,近隣の中学校は1学期の中間テストがないのでいきなり期末テストから,

・be動詞(1人称単数・2人称単数)

・一般動詞

・助動詞can

・名詞の複数形

が文法内容として出てきます。これは中学校に入ってからすべてやった内容なのでしょうか?いいえ,そうではありません。②につながるのですが,小学校の5・6年の英語の科目内ですでに履修されてることになっている内容です。習っているから,中学校の教科書のlesson1はこれまでに習った復習ですよ。だから簡単でしょ。小学校のときの知識を使ってね。と,すでに習った内容として中学教科書に記載されているのです。じゃあ,習ってきたんだからできるんじゃないのということですよね。これが②のことなのですが,小学校の授業ではALTの先生と補助の先生との『英会話』中心の授業が行われています。あくまで,「英語は楽しいんだよ」「言葉なんだから耳から勉強しようね」とネイティブの先生に教えてもらって,英語の勉強というより,英会話の授業をやっているようなものです。文法は教えるわけではありませんから,習っていない状態と同じです。もちろん学校の授業で理解する子もいるとは思いますが,大半はbe動詞と一般動詞を理解して中学校へあがっているとは言えません。幸風館の子どもたちも大半が理解せずに中学生になってますよ。③についてはまた明日。