子どものやる気はすごくあり素直で、温かい家庭の雰囲気がつねにあった。最初数回の指導で青学は100%無理だと思ったが、「先生、あと1年で偏差値10くらい上がりますか」と何度も訊かれ、その度に「無理です」とは言えず、「大丈夫ですよ。上がりますよ」と思ってもみないことを伝えるしかなかった(無理と言えば家庭教師が交代になる)。


算数、理科の理屈の理解につまずくことが多々あり、何度説明しても分かってもらえなかった。算数は、計算のセンスや割合の感覚を持ち合わせておらず、理科は自然に身についているはずの体感もなく、机上で説明する限界を感じた。一方で、算数の図形や場合の数や規則性、速さはそれほど難儀しなかった。割合、売買損益は最後の最後まで小問につまずいていた。
青学は受験せず、第1志望、第2志望に受験したものの×。


敗因は、実力を親御さんも本人も正しく認識していなかったこと。真実を告げて適性校を勧める人がわたし含めいなかった(というか言えない雰囲気)ことにある。勉強に疎い親御さんに多い。点数だけ見るのではなく、普段の子どもの思考回路に目を見てほしい。読書習慣が皆無だったのも、残り半年でほとんど実力が伸びなかった理由だと思う。


この子はダンスを最後まで習っていて、性格はとても素直で優しかった。今回不本意な学校に入学することになり、学校生活が楽しくなくなるんじゃないかと危惧している。勉強はほどほどに素敵な女性になってほしい。