バンコク、プロッポン、エンポリアムのスタバで耳にした日本人男性3人の会話だ。ワイシャツとネクタイはしていた。

「給料はどうなの?」

「5万バーツに交通費その他経費の約束だったが5万丁度しか貰えない」

「オレもそんな約束だったけど、なんだかんだで6万バーツは貰えてるよ」

「口約束は実際に貰うまでわからないよ」

  周囲の人たちに聞こえる大きい声で貧乏人オトコの給料が語られている。とんでもないスタバに入っちゃったとジジイはアイスコーヒーを飲みながら、耳に入ってくる哀れな生活を話すワイシャツにアイロンの線が無いサラリーマンの愚痴を聞かされた。

  海外では、日本語は何気に耳に入ってくる。

聞き取れないと思える距離でも、不思議に識別できる感じがした。