聲の形の1巻が丸ごと無料で立ち読みできたのでダウンロードしてみました。
出勤中の電車の中で読んでいます。
やっぱり考えさせられる漫画ですね。
1巻は過去の回想がほとんどです。
あらすじはこんな感じです。
耳の不自由な少女・西宮硝子と主人公石田将也が出会ったのは小学校6年生のとき。
西宮が転校してきてます。
自己紹介時に耳が聞こえないことを伝えると
石田は一言「変な奴!!」
それから石田は本当に聞こえないかを確かめるために後ろから大声でどなったりしてからかいます。
西宮は耳が聞こえないことは自分が悪いと感じていて感情を押し込めています。
だから石田をはじめクラスメートからイジメを受けても笑っているだけ。
何をされても「ごめんなさい」「ありがとう」ばかり。
石田の西宮へのイジメはエスカレートしていきます。
補聴器を壊したり、ゴミを投げたり、池に落としたり。
それでも西宮は怒ることなく笑っています。
5カ月ほどそれが続くいたある日、西宮の母親が学校に申し入れを行います。
娘がイジメられているのではないか?とそして補聴器が5カ月で8個紛失・故障していて総額170万円の被害が出ている、と。
石田が主犯であるということが明るみにでます。
石田は自分だけでなく、クラスメートも一緒になってやっていたと主張しますが、先生・クラスメートから反発に遭います。
石田は事件の次の日から今度はいじめられる方になります。
ある日、いじめに遭って倒れている石田を西宮が手当しようとします。
でもお互い言葉が通じず殴り合いのケンカになってしまいました。
そして西宮は転校。石田へのイジメは続きます。
小学校を卒業し、中学校へ入っても石田は周囲の人間と仲良くなれません。
元同級生が中学校の入学時に小学校での出来事を周りに話したからです。
直接的なイジメは描かれていませんが、友達も作れず石田は孤立していきます。
中学校2年生のとき、自分から周りに声をかけてみますがうまくいかず、自分の未来に絶望します。
心の中にあるのは西宮に再び会って、謝ってから死ぬこと。
そして高校3年生のときに西宮に再開する。というところで終わります。
読んで感じたのは
石田は心の底を見せない西宮の、心の底の言葉を聞きたかったのだと思う。
未熟な小学生が選んだ方法がちょっかいを出す、という方法。
ちょっかいが歯止めが効かずどんどんエスカレートして取返しのつかない状況になってしまった。
心の底の声を聴きだす方法に別の方法を用いていれば・・・と思ってしまいます。
他に印象的だったのは
中学2年生のとき、あるアーティストの限定版CDを買いに名古屋まで一人で行き
「カネと度胸さえあればなんとかなる」だった。
それでも友達に話しかけてみるが、うまくいかず、
「世の中どうにもならないことがあるらしい」と自分の将来を絶望してしまう。
1巻はイントロ部分なので物語の進展はありませんが続きが気になって仕方ありません。
生きる目的は?心の底にある言葉は?というものを強く感じさせる一冊でした。
今は映画もやっていますが、是非原本を読んでほしいです。