日本コカコーラ会長の魚谷さんの著書かた、
面白いというか参考になるところ。

「実際、コカ・コーラという製品に関して言えば、
「intrinsic value」=基本的な価値は
100年以上変わっていないということになります。
しかし、「extrinsic value」=付帯的情緒的な価値はどうか。
コカ・コーラはまさにこれを時代に合わせて大きく変えてきたのです。」

120年もずーっと変わらないコカコーラは、
守りながらも攻めてきた。つまり、基本価値を変えぬまま
時代に合わせて常に新しさを持ち続けてきた訳です。

世界に愛されるスーパーブランドの
秘密が少し分かった気がする。
「伝わる」のルール 体験でコミュニケーションをデザインする/伊藤 直樹

¥1,575
Amazon.co.jp

早速読んでみた。
重要だと思ったところを要約してみる。


①色んな広告を見るときはすぐれたポイントをみること。
じゃないと単なるネガティブチェックばかりで何も吸収できない。

②どういった体験を受け手に与えらるかを考えながら、
トライandエラーをくり返すこと。それではじめて受け手に訴える
コミュニケーションが作れる。

③おなじ話をいかにクライアントにささるカタチで例え話にできるかが重要

④企画のコンテキストが大事。どうやって広がっていくのかを
具体的に明示してあげる。

⑤身体性に根ざした体験をインタラクティブと言う。何も最新技術を使う
必要はないし、Webである必要もない。

⑥受け手の左脳と右脳に理解させる。

⑦最新技術を駆使した仕組み論に落ち入ってはいけない。
特にWebはその傾向が強い。



「⑥」は代理店でクライアントに提案するプランナーの立場として、
非常に共感できる。理論武装だけが全てではないし、かといって
面白いだけでは企画として信頼できない。

面白いことをいとも簡単に実現してきたイメージのある
著者だけに、その裏側に綿密に設計された考え方が
あったことには意外性を感じてしまう。
皆、苦労してるんやなぁという共感。

結構いい本やと思います。