何が起こってるのかわからないまま
警察の事情聴取を受けた
奥の部屋では検死が行われて、
それが終わると警察の人たちは
あとは葬儀屋さんと話をしてください
と言って去っていった
絶望に打ちひしがれながら
やっとの思いで
夫の得意先の、ある葬儀屋に電話をかけた
葬儀屋と関わる仕事をしていた夫は
そこでとても大切にしてもらっていた
地獄に突き落とした会社の上司とは真逆の存在
そこに行くと必要とされてると実感するとよく話してくれた
すぐに駆けつけてくれて、夫を綺麗にしてくれた
本当にありがたかった
そして、先の見えない不安と戦う日々の始まった
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