祖母の昼逃げが、不倫駆け落ち同棲だったという真実は、もう50年以上前の事で追及するのはやめようと思うのですが、それを知って「そういう事か」と思った事がいくつかあります。


祖父の酷い暴力から昼逃げしたと聞いていましたが、なぜか当時中学生だった母の弟(私の叔父)は家に残しました。

私は、たとえ何があっても、暴力のある家に中学生の息子を残して逃げるって事は出来ないなぁと思ってました。

その叔父は祖父が亡くなった後、葬儀を喪主として出し立派な戒名を送っています。
酒乱暴力親父と聞いていたのでその扱いが不思議でした。



祖母は駆け落ち後、しばらく相手と2人で暮したそうです。
(私の母は昼逃げ後すぐに当時恋人だった実父と同棲しました)

そんな所に中学生の息子連れていけないですよね。

夫婦の間に何があったか分からないですが、当時中学生の叔父はある日母親がいなくなり、男と同棲していたと聞いてどんな思いだったのかなぁ…。
祖母と逃げた男は職人だった祖父の弟子で、自宅店舗なので何が起きたのかは叔父も分かったと思います。





私の両親が離婚した後、叔父はことさらに私を気に掛けてくれて、結婚式では泣いていました。
初姪だったので特別に可愛がられたのだと思ってましたが、同じ境遇の存在として見てくれていたのかなぁと今になって思います。
恐ろしく無口な人ですが、私に対しては表情が優しくて、結婚した時も出産した時もお祝いを持って駆けつけてくれました。


余談ですが、家に残された叔父はその後猛勉強をして旧帝大へ合格。大企業の研究職に就き家族に恵まれ今は退職し平和に暮らしています。


叔父さんも私も親に振り回されながらも、たくましく生きたね。
そんな話、いつかしてみたいな。
さすがに無理か。