このシリーズでは、学習塾が農業実演に取り組んでみよう! ということをテーマにして、理科の学習の一環として、植物栽培を実演した記録を綴ります。また疑問が浮かべば研究をしたいと考えています。
●場所:夏冬と昼夜の寒暖差が大きい、山中の谷間のとある集落です。
●日照:西の方に山があり、仰角30°で日陰に入ります。
●土壌:やや乾燥気味。
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4~5月 やらやら
■芽かき
強い芽を3本ほど残して、
のこりの芽は根元から抜きます。
すべての芽を残してしまうと、
種イモの養分や土中の水・肥料の取り合いになるし、
日当たりも悪くなりますから、
おのおのの芽の生育が悪くなります。
この作業は、残した芽の生育をよくして、
おいしいジャガイモを作るためには、
欠かせません。
●ビフォー
こんざつしています。
●アフター
さっぱりして、風通しもGOOD!
■生育と開花
ジャガイモは、水やり等の世話があまり必要ありません。
放っておいても、
芽かきから1ヶ月もしないうちに、
すくすく育っていきました。
●生育中
鹿よけのために、念のため冷寒紗を掛けています。
●開花
ジャガイモの花は、花びらが5枚くっついた、
「合弁花」です。
ナス科なので、
トマトやナスも同じ様な花が咲きます。
開花のあと、トマトに似た実が付きます。
トマトの青臭さだけで作ったような味で、
あまり美味しくありません。
よけいな栄養が実に取られてしまいますので、
摘み取ってもかまいません。
大規模な農園では、いちいち摘み取っていたらきりがないので、
そのまま咲くに任せておられるようです。