チェルノブイリ原発周辺1千平方キロを「永遠に立ち入り制限」 (記事の一部を掲載)

 26年前に大事故を起こしたウクライナ北部チェルノブイリ原発から半径約30キロ圏内に設けられた立ち入り制限区域を管理する非常事態省関連機関の高官は24日、首都キエフでの記者会見で「同区域の約半分は永遠に立ち入りが制限される」と述べた。インタファクス通信が報じた。

 同区域は正確な円形ではなく、面積は計2千平方キロ。このうち東京23区の約1・6倍に相当する約1千平方キロの立ち入りが将来にわたり規制されることになり、事故の影響の大きさをあらためて示した。共同通信

 (記事の一部を掲載)

 双葉町復興まちづくり委員の木村真三独協医大准教授は16日、同委員会で講演し、除染しなかった場合の私見とした上で、全ての町民が町内に帰還するまでに「少なくとも150年かかる」との意見を述べた。町内の空気中の放射線量や、放射性物質の飛散の状況から見解を示した。
 全町民の帰還に要する150年間は除染しないことを前提とした。ただ木村氏は「こんなに高い線量の所を除染するのは意味がない」と指摘。放射性物質の物理的な減衰と、土中への浸透による遮蔽(しゃへい)効果を考えた場合でも「150年間は安心して住める地域にはならないのではないか」との見解を示した。(2012年10月17日 福島民友