子育てと一言で申しますが、子育てとは、自分育てという

事なのだと、今さらながら実感している毎日です。


親といえども子供は子供の人生だという事を

常に頭に置いて置かないとならないのだ。

私が大変と感じることや、困ったと感じる事は、

必ずしも子供の考えとはイコールではない。

しかし、ついつい口うるさくなってしまうのは、

子供にとって本当に必要な事もあり、

この時期だからこそ経験させてやらねば

ならない事もある事はあるのだが、

実際のところ、自分がこうであったから

お前もこうしなさい、こうしないと大変な事になる

等の親自身の思い込みの強要も多分にあるように

思えます。子供の人生なのだという意識の前に、

「子供は私の所有物」的な考えが

あるのではないのだろうか?


私の場合は、所謂、一般的な親子関係を築いた

記憶は無く、正直悲しい事しか思い出せない。

今ある我が子との生活は、何よりも大事な

愛しいものであるが、

時折、自分の胸の奥に感じる痛みは、

私自身が、母の思い通りにならなかったダメな子、

期待通りに育たなかったから愛してもらえない

価値の無い自分・・・のような

なんともネガティブなことばかりであるのだ。


私が、我が子を育てる中で、実はとても期待して

いるのは、悲しかった自分の育て直しの部分なのだ。


だから、何があっても命に代えても子供を守る、

腫れ物に触るようにするのではなく、

規制の無い奔放さを良しとするのではなく、

子供を尊重し、盾となり、心休まる居場所で

あり続けよう・・・。

上記に書いた事に矛盾するかも分からないが、

それが出来れば、その傷ついた自分も癒せる

ような気がするし、自分を愛せない人は、

他人を愛する事など出来ない。・・・と思う。


自分を大切にすることは、他者を大切にすることと

同じなのである。


そんな中感じたのは、無償の愛という概念なのだが、

(特に私は、宗教を信仰していない)

私の中で、唯一無償の愛を捧げられる存在が、

我が娘なのだ。

神様や仏様がいるかどうかはわからないけど、

私に子供を授けてくれて有難う。


すごく、傲慢なことだし、乱暴な考えなのだが、

多くの人に分かってほしい。

簡単な言葉ではあるが、

自分を大事に、自分を愛する努力をしましょう。

私も時々忘れそうになるけど、

自分を愛する努力をしています。