以前、バイト先の病院の注射室を担当致しました時の事、
そこには、カルテに注射箋や検査伝票がはさまった状態で積み重ねられ、
医師との診察を終えた患者様をお呼びして、それぞれの指示通り、
処置を致します。
もちろん、カルテとそれらの指示書の名前や病名などを確認し、
指示された薬剤や検査容器を準備して、お呼びするんですよ。
そして、その中にアトピーで通われている患者様がいたのですが・・・・
筋肉注射を準備しまして、肩のあたりを露出していただくのですが・・・・
「看護師さん、その注射は何ですか?」とご質問。当然最近の医療過誤の問題を
ニュースでバンバン見聞きするのですから当たり前です。
「これは、○さんのアトピー症状を改善するためのお薬なのですが、1度にすぐ
効くタイプのものではなく、数日通って頂いて、少し間をあけてさらに数日通って
頂き、最後にお薬の効き具合を血液を採って調べて、今飲んでいるお薬などの
調節させていただくような感じになります。」と説明しましたら
患者様から「何が入ってるのですか?」とのこと。
そこで対応が一番困るのです。このお薬は、ヒトの尿から(アレルギーの)
特定物質を抽出し培養したものが入った注射なのです。
ここで、ヒトの尿です等と言いましたら確実にキレそうな雰囲気です。
そこで私は、「詳しい内容の説明は、看護師の私からではなく、
直接担当医とお話し頂いた方が、よろしいかと思いますので、カルテをお戻し致しますが・・・・・」
そして、患者様から「いいよ。間違いじゃなければ、早く打ってよ。時間ないのだから。」とのオコトバ・・・・。
結構、薬というのは、普通の方(医療系以外の方)にしてみたら
驚く事が多いと思います。そもそも自己血以外は、輸血だって他人の血だし、
ヒトの血液由来という血液製剤も御座います。
最近、話題のプラセンタにしても豚由来だったりヒト胎盤由来だったり、
インスリンも豚さんだったりするんです。
余談ですが、ヒトにはヒトの乳酸菌・・・・これは、ヒトのウンコが由来です。
でもね、腸の中はとてもすごい戦場なのですよ。そこから勝ち残ったエリートな
生きた乳酸菌なわけですから、汚いと片付けられないのですが、
私が疑問なのは、その、もともとの腸内環境抜群であろう種菌の保持者の方
というのは、もちろん製品化するのであるから自分のウンコを製薬会社に
売っているのだろうか?若しくは、腸内環境を保つための食事代などを
もらっているのだろうか?とふと、疑問に思いました。
下半身ネタばかりなのですが、海外では、割礼という風習が残っていまして、
男の赤ちゃんのポコチンの皮をカット
するのですが、その皮というのは、
培養しますと、(赤ちゃんの皮ですので)かなりの速さで増えるのです。
これは、広範囲熱傷治療に役立つのですが、残念ながら日本には、
馴染みのない風習ですので、なかなかお眼にかかる事は御座いません。
本日、イグノーベル賞を受賞した、牛のウンコからバニラの香り成分を抽出した
ニュースを見ながらの独り言であります。