その昔、かなーーーーり昔、私の友人で夢を叶えるために、

アメリカのバークリー音楽学校(マイルス・デイビスの母校)へ進んだ者もいれば、

ただ単に、アメリカ→カッコイイというステレオタイプの人もいれば、

様々な理由で海外に行った友人達がいました。


私は、そんな目標もなく、ただ単にマービン・ゲイが好き、

そして本場のゴスペルを聞きたい、何もかもリセットしたいといった理由で、

アメリカの東の地、ニューヨークに

1年間だけという期限つきで、遊びに行く事に決めました。


当時は、インターネットなど普及していたわけでもなく、

情報も本や人に聞くしかない、ましてやそんな私は、英語が喋れない・・・・・

本当に無計画もいいところからの出だしです。

そして、まずは、困った時のためにやっぱり英語は必要と感じ、

ちょっと変わった英会話学校の門を叩く事になりました・・・・・。


このスクールをあえて選んだわけでもなく、電話帳を見ながら、

個人でやっている融通のききそうな、基礎の基礎からでも

ちゃんと教えてくれそうな所、という基準でしか選ばなかったのですが、

本当に人というのは、あらかじめ何かに出会うようにヒントをもらったり、

仕組まれているのではないかと思うのです。

それに、気づく、気づかないは別としてですが。


当時、看護師をしながらそこに通うわけですが、お金を貯めなければなりません。

1年間遊ぶためのお金です。さらに、英会話といったってタダではありませんから

一人暮らしをしながらそれはそれは、つめに火をともすような生活でした。


さて、その英会話学校の先生(日本人)といのが、本当に面白い方で、

まず、奥様が私の同業者(看護師)でして、その先生は、日本の教育大を出て、

教員免許もあるのですが、そのままアメリカに渡り、アメリカで精神科医の免許を

取得したあと、しばらく放浪の旅に出かけ、エジプトの乞食から食べ物をわけてもらって、「自分は、乞食から食べ物を恵んでもらうほど、哀れな人間に見られたのか」と

愕然として帰国しまして、その後自分でスクールとカウンセリングの場をを開こうと思い、重労働なので、給料も良かった米屋でバイト生活をしながらスクールも開校したという、異色の経歴の方なのです。


そこでの経験があって、本当に良かったと思います。

さらに、そこでの生徒同士の出会いも本当に良いものでした。

どんな経験かは、また、夜にでもアップします。