不登校の親の会
山梨不登校の子どもを持つ親たちの会(ぶどうの会)の通信「ぶどう」の2月号を読む。ぶどうの会は、主宰されている鈴木さん夫妻のお子さんが不登校になったのをきっかけにして始められた会で、親の悩みを語り合う活動が15年、150回以上続けられている。毎月30ページ近くある会報を作成し送り続けているのも鈴木さん夫妻が中心になって行っている。その拠点は山梨県の釈迦堂パーキングそばにある山荘。昨秋に訪問していろいろとお話もうかがった。さまざまな資料や書籍がそろったつどいのスペースはおとぎの国の小屋のよう。ものづくりが大好きな正洋さんの手作りというから驚きだ。不登校の会は「言いっぱなし、聞きっぱなし、聞くだけもいい」をモットーにした語り合いの場。なので、通信にも親たちの「生の声」「心の言葉」がそのまま掲載されていて、「そうだ、そうだ」とうなづいたり、我が子との葛藤に悩む親の気持ちに共感して辛くなったり、一文字一文字見逃せない。さて、2月号の巻頭の母親の声と、1月に行われた「不登校の子どもを持つ親たちの交流のつどい161回例会」で鈴木さんが行った講座の要点を紹介したい。この毎月の通信は希望すればだれにでも送ってもらえる。(年会費2,000円)子どもの声を聴くこと、子どもの育ちを信頼すること、何よりも親が子どもの理解者になることのたいせつさを考えさせてくれる貴重な通信として勧めたい。~~~「体験報告 不登校のわが子と向き合って」(前段の要点のみ)不登校になったのは現在17歳になる一人息子です。小さい頃は人懐っこくて物怖じせず、誰とでも話のできるとてもオープンな子でした。スポーツ少年団を2つ掛け持ちして、毎年リレーの選手に選ばれていました。友達ともよく遊び、とても明るく育っていると思いました。中学に入学して、新しい学校生活が待っていると思っていました。1年生になってすぐの5月、学校から「具合が悪いから迎えにきてほしい」と電話がありました。この日から「学校へは行きたくない」と言うまでの1年間が私と主人、なにより息子にとって一番つらく長い日々だったと思います。さまざまなサインを出していたのに、いま立ち止まってはいけないという思いだけで気づつけてしまっていたのです。きっと息子は、私の「がんばれ、もっとがんばれ」という見えない思いに応えようと一生懸命頑張っていたと思います。…6ページにわたって不登校の息子との葛藤、ぶどうの会との出会い、親として考えたことがつづられています。きっと自分の力で自分の心と向き合いながら、歩いていけるようになる。そのことを私たち親は、すっと寄り添いながら、見守り信じていく。安心できる居場所と、笑いあえる時間をたいせつに家族で過ごせたらそれでいいと思っています。そんな風に思うようになったのも息子のおかげです。~~~鈴木さんの講座(要点のみ)・親は社会の価値観によって、落ちこぼれないようにと願っている。・不登校は子どもの資質が原因ではない。親の育て方が悪いのでもない。・ストレスが積み重なってやがてぽきっと折れる。・子どもは生きるか死ぬかまで考えている。・心の傷の原因がわかっても傷は回復しない。・原因追及ばかりしないで、子どもに向き合う目、まなざしを持つ。・ああしたらいい、こうしたらいいと指示・命令しない。・指示・命令することは「あなたの状態は受け入れられない」とダメのスタンプを押して、否定しているということ。・子どもの状態を早く受け入れれば、早く回復する。・「親こそ最大の支援者」に確信をもとう。~~~もし、お子さんの学校のことで悩んでいたら、ぶどうの会の通信を取り寄せて、読んでみませんか。