自分のなんで実験室展レポート!! | こどもみらい探求社のブログ

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こんにちは!
2015年もこどもみらい探求社をよろしくお願いします!

はじめのブログは、こどもみらい探求社が企画・総合プロデュースをしている自分のなんで実験室展のレポートを、
こそだてビレッジ事務局をお手伝いさせていただくことになりました三輪ひかりがお届けします!

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展覧会のタイトルからかなりインパクトのある「自分のなんで実験室」展。


      
ついに1月10日に初日を迎え、有り難い事に大人子ども合わせて100名近い、
多くの方々に足を運んでくださいました。


「ひとりひとりが、異なる価値観や感性を持って人生を歩んでいるということを見つめ直す」を1つのテーマに掲げている本展。

20点を超えるレシピと呼ばれるインストラクションアート(質問にこたえていく体験型アート)や、意味のない?!たくさんの素材が用意されています。

来てくれるお客さんひとりひとりがいるからこそ完成する作品を前に、どんな反応をお客さん達はするのかドキドキすると実行委員のみなさんは語っていましたが(まさに展覧会自体がまるごと実験!) お客さんひとりひとりの姿や考え・想いでどんどん色を変えていくアートの数々に、手応えと感動を覚えているようでした。

何より印象的だったのが、来てくれた方々が長時間居続けてくれる姿があったという事。
今まで出会ってこなかった発想や感覚、そして新しい自分との出会いに大人も子どもも時間を忘れ(特に大人のみなさんの熱中具合がすごかった!) 、楽しんでくれていました!

【素材の公園で遊ぶ姿】       


【床に座ってゆっくり絵本を読む親子】


    
私がお客さんの姿を見させてもらっていて興味深かったのが「道具の作品」。

レシピは以下の通り。

【おもいっきり口を開けて、目の前にあるものを、じーーーっと見つめるひとつひとつの性別を、自由に考える壁に貼られた調理器具に性別をつけ理由を考える】


【壁に貼られている道具達】


ひとりで来られていた方は静かに目の前の道具と向き合って、家族や友だちと来られた方は意見を交換しながらわいわいと、それぞれの楽しみ方でレシピを完成させていました。

例えば、こんな意見が聞かれていました。

・たわしはごつごつしているから男。
・ザルは白い色が女っぽいから女。
・スプーンって中性的な感じがするから性別つけるの難しいなぁ。
・大きなスプーンがお母さん。小さいスプーンが子ども。
・栓抜きって調理道具の中で唯一男の人の方が使う機会が多そうだから男。
・木製のものは女っぽい。金属製のものは男っぽい。
・(天井を指しながら)ねぇねぇじゃああの電球は?
・そもそも性別って男と女ふたつだけ?

すぐに性別を思いつく道具。そうでない道具。
同じものを見ているのに、見る人によって別の性別になる道具。みんなが同じ性別に見え道具。
普段性別なんて考えない道具達に性別をつけると、まるでその道具が生きていて意思を持っている様に不思議と見えてきます。おもしろい!

また、ひとりひとりの着目点の違いや性別に対するイメージの持ち方がとても興味深かったです。

さて、あなたならこの道具達に、どんな性別をつけますか?

1月18日まで開催しているので、ぜひ足を運んで頂きあなたらしくレシピにチャレンジしてみて下さい!

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「自分のなんで実験室」展

開催期間:2015年 1月10日(土)~18日(日)10:00~18:00 
※ 最終日のみ17:00まで/ 15日(木)はお休みです

開催場所: CCAAアートプラザ  四谷三丁目ランプ坂アートギャラリー
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-20(四谷おもちゃ美術館地下1階)
(最寄り駅: 丸の内線「四谷三丁目」駅、都営新宿線「曙橋」駅)

入場料:大人1名:1,000円
親子(大人1名+高校生以下何名でも):1,500円
各種学校、大学生:500円(要学生証)
0才~高校生のみでの来場:300円

※一度購入いただければ、チケットの提示で、会期中は何度でも入場可能です

公式HP:http://nande-jikken.jimdo.com/
facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/1586300761592145/