えり子と出逢ってから10か月。
たくさんのやり取りが行われてきた二人の間は信頼関係が構築され、揺るぎようのない絆となりました。
ピアカウンセラーとして、充実した毎日を送っているえり子。
まだまだ悩むし、自分の経験だけではどうにもならない相談もたくさんあります。何事も所詮、不完全な人間、謙虚にやっていこうと頑張りました。
もう少し、カウンセリングについての学びを深めたい、その思いと、代表の「ピアカウンセラーを育成したい」という思いが重なり始めました。
代表の著書「素直なこころ」はえり子のクライアントさまに届くようになっていました。えり子はクライアントさまが卒業するときや何かここぞというタイミングの時にプレゼントしていました。
この「素直なこころ」はバイブルとなり広がっています。
この頃、SMSで発信していたえり子の元に、中高生の過食嘔吐で苦しんでいる子どもたちからの相談が増えていました。この子たちのヘルプにどう向き合っていくか、とても重要だと考えたえり子は、ピアカウンセラー育成講座の有り様を一緒に考えて行きたいと願います。
若年層の摂食障害の原因はさまざまです。家庭環境、学校、人間関係…
意外と、いい御家庭で頭のいい子たちが陥ることも少なくはありません。「いい子でいなくちゃ」「かわいいって言われなきゃ」「勉強も頑張らなくちゃ」「友達もたくさん作らなくちゃ」と、親や先生、友達から「いい子」と思われ続けるために頑張っています。
その頑張りすぎるストレスから、過食行動となっていく…自分ではどうにもできない感情のコントロール。
大人も同じですが、摂食障害に陥る方は、頑張り屋さんが多いのです。
えり子もそうでした。
頑張って、いい子でいる、いい妻でいる、いい母親でいる、そのためにきれいでいなくちゃ、スタイルよくなきゃ、頑張らなきゃ・・・しかし、過食嘔吐をしたあとは…落ち込みます。自己嫌悪になります。もう過食嘔吐をやめたい、って思い願います。
生きているだけでいいのに・・・
今はそう思える・・・
今の方が楽だし、幸せ。
同じ苦しみのど真ん中にいる仲間を絶対に支えたい、いや、そうすることで、私も支えられている。
つづく・・・