核家族の弊害 | 日米教育エキスパート岩永ルミの「子育てってオモシロイ!」

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JERC日米教育サポートセンターの岩永ルミが不定期に綴るブログ

いつのころからか覚えていませんが、日本で核家族化がどんどん進み、今では当たり前のように、結婚すると両親から離れ、別々に暮らすようになりました。これは、住宅建設会社の陰謀!という説もありますが、考え方の変化であるとも言えるでしょうか。舅、姑と暮らすのはイヤ、嫁と暮らすのは気を遣うからイヤ、という話をよく聞きます。

でもここで、子どものことを考えてみましょう。一つ屋根の下におばあさん、おじいさんが同居していることのプラスはたくさんあるのです。
① 親業が始まったばかりの新米母親は、子育てのノウハウを経験者に聞くことが出来る。
② 赤ちゃんの世話を助けてもらえる。また家事も助かる。
③ 母親が仕事を持っている場合、他人に預けることなく、家で自分たちの親にみてもらえる。
④ "おばあちゃんの知恵袋"ではないが、いろいろな知識を教えてもらえる。
➄ 母親一人で子育てしていると、子どもに向き合い過ぎて、疲れてしまう。

その他、いろいろありますが、子育てを助けてもらえるのは確かですね。家事全てをこなし、赤ちゃんの面倒をみる、幼稚園の送り迎えなどなど、手分けして担当してもらえる親が傍にいることは、精神的な助けにもなります。
ときどき育児ノイローゼになる母親の話しを聞きますが、家の中で助けてもらえる人がいれば、母親一人で抱え込むこともなかったであろうと思います。

世間でよく云われる"嫁姑のバトル"ですが、お互い少しの思いやりと感謝の気持ちで、幸せに暮らしている方々もいますね。人間、常に感謝の気持ちを持っている人は、幸せな人生を送れると云われています。相手の良いところをみるようにすれば、親との同居もスムーズにいくのではないでしょうか。

先日、日本である調査がありました。おじいさん、おばあさんと同居している子どもと、核家族の子どもを比べた調査です。ジジババと同居している子どもの方が、知識も豊富で勉強ができる子が多かったという結果が出ました。
家の中で、子どもへの語り掛けが多いのは確かで、人と人とのコミュニケーションを取る訓練もできるということですね。
核家族の弊害に少し目を向けて、これから、ご両親との同居を検討されるのもよいのではないでしょうか。