蔵六の雑記帳

蔵六の雑記帳

過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

今回取り上げる季語は夜長で秋の季語となります。

 

 

歳時記によると長い秋の夜のことと書かれています。

 

しかしながら夜の長さで言えば冬至の頃が最も長くなるのですが、こちらは日短という冬の季語が当てられています。

 

夜長も日短も長い夜という意味合いでは同じ季語なのですが、この二つにはどういう違いがあるのでしょうか?

 

 

ここで、夜長と呼ばれる秋の夜について皆さんはどういう印象をお持ちでしょうか?

 

夏の寝苦しい熱帯夜が続いた日々から日暮れが早くなり夜が早くやってくるに従って日増しに夜風が涼しくなってくることにほっとしたり、喜ばしく思ったりしたことがあるかと思います。

 


 

 

 

夜長とは暑く夏バテ気味の日々が終わり、やっとすごしやすく快適な秋の涼しさがやってきた喜びを含んだ季語だと考えます。

 

一方で日短は寒く凍える夜の時間がどんどん長くなり、そのつらさやそのつらさに耐える侘しさ、淋しさを含んでいる季語だと考えます。

 

この考えが正しければ夜長という季語は使った俳句には嬉しさやわくわくすような感情、例えば修学旅行の夜に遅くまで恋話に花を咲かせて語り合うような様子が思い浮かびます。

 

こんな、わくわくすることを題材に夜長の句を詠んでみたいと思います。

 


 

 

独房で恋文を書く夜長かな

(俳句ポスト投句)

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。