今回取り上げる季語は五月雨で夏の季語となります。
五月雨は五月という文字が入っているので、現代では5月のゴールデンウイーク付近で降る雨と思われていますが、この5月は旧暦で表されており、現在の暦では6月から7月を指しており、五月雨とは梅雨を指しています。
さて、五月雨の読みである「さみだれ」と「さつきあめ」の違いについて自分なりに考えたことを述べさせていただきます。
この二つの言葉を声に出して読んでみると「さみだれ」というとなにか冷たい、悲しい、暗い、弱いなど印象の持ちました。
そして「さつきあめ」と言うと暖かい(温かい)、少し明るさがある、力強さがあるなどの印象を持ちました。
漢字で書くと同じ「五月雨」ですが、声に出して読むとこんな違いが出るのかと改めて実感しました。
どこかで主題どおり詠んでみて、そして傍題で詠んでみてその違いを比較してみてくださいとの示唆がありましたが、この「五月雨」でその示唆の有効性を考えさせられることとなりました。
歳時記の例句で「さみだれ」と「さつきあめ」の違いをどのように捉えられているのか見させていただき、さらに季語への理解を深めたいと思います。
五月雨や選挙ポスター泣き笑い
(俳句ポスト投句)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。