翌朝、有里さんからは何の連絡もなかった。こちらからも特に連絡することはない。1日待ってみたものの、動きがない。

さらに翌日だった。動き、連絡があったのは相談所からだった。

「もりおさんの携帯ですか、お世話になっております。相談所の山田です。できれば今日、無理なら明日にでもできるだけ早くこちらにお越し頂きたいのですが。」

「はい。わかりました。調整します。」

相談所から呼び出しがあるなんて、過去はあなたに紹介したい人ができたから来てほしい。くらいのことだった。でもこの電話は何か雰囲気が違う。となれば有里さんがらみの件だと言う事はうすうす感じられた。わざわざ呼び出してまで話をするなんて今までにはなかったことだ。

真剣交際のお受け(というのかはわからないが)が有里さんの相談所にあって、それ経由で届いたから?まさかのお断りか、いやそれなら電話口で、いつもの個人情報の話になるはずだ。

真実は行けばわかる。仕事の予定を調整して、相談所に向かうことにする。