東京電力福島第一原発事故から10年
「フクシマの今を問う武藤類子講演会」


と き 2月13日(土)13時30分
ところ JA長野県ビル 12階12A会議室
    長野市南長野北石堂町1177-3


福島原発告訴団の団長を務める武藤類子さんが、いまだ放射能被
害が収まらないフクシマの現状について講演します。
 

入場料Zoom視聴無 料
参加型講演会&Zoom視聴

 

Zoom視聴申し込み方法
Zoomでの視聴を希望される方は、事前に下記に
メールでお申し込み下さい。
【Zoom視聴の問合せ・申込先】
原発ゼロをめざす長野県連絡会
〒381-0034 長野市高田276-8
TEL 026(223)1683
Email krn@mx2.avis.ne.jp

主催:3・7脱原発長野行動実行委員会
【連絡先】
本道多加子 090(7251)1912
田澤 洋子 090(4911)0114
県原水禁(事務局)026(234)2116
E-mail vi4h-kt@asahi-net.or.jp
 

新型コロナ感染防止対策を徹底します
◆参加者はマスクを着用してください
◆受付での検温(非接触型体温計)、手指消毒に
ご協力ください
◆事前に机・イスを消毒します
◆間隔を取って着席していただきます
◆常時換気、ドアや一部の窓を開放します
 

第8回にあたる2020年の「ふくしまの子どもたち のびのび信州サマーキャンプ」

は、新型コロナウイルスの感染拡大のため、やむなく中止することとなりました。

 

2011年の福島原発事故以来、「復興」の掛け声の裏で厳しい状態に置かれてい

る福島の保護者や子どもたちのことを思うと申し訳ないのですが、今の状況では

致し方ありません。また来年の実施に向けて準備を進めていきますので、どうか

失望せずにお待ちください。

 

  「子どもたちを放射能から守る信州ネットワーク・北信」

              (略称:子ども信州ネット・北信) 一同

だいぶ遅れましたが、2019年の「第7回ふくしまの子どもたち のびのび信州

サマーキャンプ」の報告を掲載いたします。

8月16日(金)から21日(水)までの5泊6日に無事開催することができました。

参加者は子ども17名と保護者6名の計23名でした。今回も参加費を無料とし

ましたが、助成金をいただいた株式会社ラッシュジャパン様をはじめ、多くの方

からのご支援によりサマーキャンプが継続できましたことを感謝申し上げます。
 

2019年は大きな自然災害により各地で被害が出ました。長野においても台風

19号により、多くの方が浸水の被害に遭いました。被害に遭われた皆様にお

見舞い申し上げます。今後も予測ができない自然災害に翻弄されるかもしれ

ません。その自然災害も大変ですが、それに加え原子力災害の問題を忘れて

はなりません。ともすれば2011年の悲惨な福島原発事故を過去の問題と考え

てしまいそうですが、事故により放出された放射能はなくなったわけではありま

せん。相次ぐ自然災害に加え、放射能の恐怖の下で暮らさざるをえない福島

の人々に今後とも寄り添いながらささやかではありますが、サマーキャンプを

継続していきますので、これからも変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

 

8月16日(金)曇りのち晴れ

福島駅から12名、郡山駅から11名が乗車し、午後4時前に長野市郊外の山間

部にある宿舎の長野市青少年錬成センターに到着。自己紹介・オリエンテーシ

ョンの後、子どもたちは早速外に出て、草地のスロープやアスレチックで遊びま

した。小さな子どもたちはバッタ、コオロギなどを見つけ虫捕りに夢中でした。夜

は短時間でしたが、スタッフと保護者の交流会を行いました。

 




 

 

8月17日(土)晴れ

毎朝6時30分から自由参加でラジオ体操。朝食は7時。そして皆で部屋・廊下・ト

イレなどを掃除。夕食は午後6時で、消灯は9時半というのがこの施設での日課

です。
この日は宿舎にある野外炊飯場でデイキャンプ。みんなでカレーライス作りです。

朝9時半には10名ほどのボランティアがかけつけてくれて全員集合。ジャガイモ

やニンジンの皮むき、薪運びなどみんな頑張りました。12時前には、カレーライ

スやサラダゆでトウモロコシが出来上がり、総勢51人でモリモリ美味しくいただ

きました。

 


昼食後はスイカ割り。2チームに分かれ声を掛け合いながら、大きなスイカを思

いきり棒でたたきました。割れたスイカはとってもおいしく、アッという間になくなり

ました。午後はフリータイムで、希望者は松本から来てくださった橋本俊彦さんの

講習を受け、温熱療法などについて学び、皆でアイロン療法の気持ちよさを実感

しました。
夕食後7時からはキャンプファイヤー。一番年長の2人がたいまつで点火。勢いよ

く燃える焚火のまわりで、大学生のボランティアさんのリードでいろいろのゲームを

して楽しく過ごしました。


 

 

8月18日(日)晴れ
 

午前中は標高998メートルの富士ノ塔山へハイキングです。熊よけ鈴を持って登り

道をおしゃべりしながら一歩一歩前に進み、パワーストーンのある場所にようやく

到着。磁石を近づけるとグルグル回り、不思議な石の力に驚き、触ってパワー

をもらう子どももいました。その大きな石は近くの飯縄山が噴火した時に飛んでき

たものだと聞いてまたビックリ。頂上へはもうひと頑張りですが、今年は猛暑のた

め所々でアブが大発生して悩まされ、山頂でも長居せず下山。それでも自然に触

れながらの往復2時間の山登り体験は、きっと自信になったことでしょう。

 


お昼は宿舎の野外炊飯場で、流しそうめんです。そうめんの他にトマト・きゅうり・チ

ーズ・ソーセージちくわなども流れてきて、みんなでワイワイおいしく食べました。午

後は大人は交流会で、子どもたちは部屋の中や屋外で遊びました。
夕食後は松本の「がらくた座」の人形劇。木島知草さん松澤貴弘さんによる魅力い

っぱいの楽しいひとときです。最後に子どもたちはくじを引いて、商品をもらい大喜

びでした。

 




(8月16日夜と18日午後 交流会報告)
今回は2回に分けて大人の交流会を行いました。キャンプ初日の夜は自己紹介を

兼ねて短時間の交流会を開き、2回目は18日の午後にボランティアの方々にも多

く参加してもらい、じっくりと話をお聞きしました。お母さんたちからは、「周囲は放射

能についての考え方はまちまちで、身近では話はなかなかできない」「保養の情報

などはスマホのLINEなどを通して得ている」「地元の野菜が売られているが買って

いない」「食材には気にしていて、高い野菜を買っている」「夫の親が畑をやっている

ので、もらった野菜を断れない」「夫の親には保養ではなく、ただの旅行だと思われ

ているし、特に説明もしない」「保養には今後もなるべく参加したい」「子どもたちに

は外で遊ばせたくないが難しい」、等々多くの悩みや現実を知ることができました。
今回のキャンプ参加者は原発事故の後に生まれた幼児や低学年の子どもが多く、

事故から8年以上を経てなお厳しい状況に置かれている福島の現実と、そういう

中で何とか子どもたちを少しでも守りたいという保護者の強い思いが感じられまし

た。

8月19日(月)晴れのち雨

朝食後バスで戸隠高原へ。戸隠奥社駐車場で下車し、全員で奥社参道を随身門ま

で歩きました。樹齢300年の杉並木に圧倒されながら集合写真を撮り、小さな子ども

たちはここから引き返し、ほとんどの子どもたちとお母さんは奥社を目指して登って

いき、奥社に参拝。往復約1時間40分の道のり、帰りは飛ぶがごとく駆け下りる子

どもたちにハラハラ、ドキドキ。
戸隠キャンプ場の逆さ川のほとりでお弁当を食べた後は、一番楽しみにしていた川

遊び。弁当の割り箸で作ったミニいかだで遊んだり、石でせき止めたりと冷たい水も

慣れてくると平気。時間を忘れて思う存分遊びました。2時過ぎに雲行きがあやしく

なり、雷の音もかなたから聞こえ、予報通り雨が降り始めたので、慌てて帰り支度を

してバスに乗車。

 


夕方4時からは恒例のプロのコンサート。雨が次第に激しくなりましたが、フルート

の早川育さん、ピアノの滝澤ひとみさんが来てくださいました。今年も素敵なプログ

ラムを考えていただき、演奏を聴いたり、マラカスを奏でたり、「パプリカ」や「花は咲

く」などを歌って楽しみました。最後はいつもの音楽劇「スイミー」、音楽と語りと大型

絵本のコラボです。「スイミー」は子どもだけではなく大人にも人気で、心に残る作品

です。


 

 

8月20日(火)

今日の昼食は、北信濃の郷土食のおやきです。小さな幼児からお母さん、スタッフ

まで、一人一人自分の分は自分で作ります。すべてを手作りするのは大変ですの

で、センターの方に下ごしらえをしていただきました。9時半に食堂に集合。ベテラ

ンの地元の主婦の方から作り方を教わり開始。まずは、笹の葉にマジックで大きく

自分の名前を書きます。今回は、キャベツ炒め、かぼちゃ、切干大根の三種類。小

麦粉をこねた5㎝くらいの丸い生地を薄く伸ばし、三種類の野菜を一つずつ包み込

み、笹の葉に包みます。皆、真剣そのもの。「ああ、破れちゃった」大きな声が飛び

交います。一人ずつ3個をなんとか仕上げ、センターの大きな蒸し器で蒸してもらい

ます。

 

 

 

 

昼食までの時間、家族や自分宛に葉書きを書きました。早速、スタッフが書き上げ

た葉書きを持って小田切郵便局へ。小田切消印の葉書きが届きます。
11時半より昼食。自分の名前のおやきを見つけてほおばりました。昼食時に、信

濃毎日新聞社の取材があり、楽しそうに取材に応えていました。
午後はプール。おやきを作り始める頃から激しい雨が降り始め、高山村のYou游ラ

ンドの屋内プールへ。幼児から中学生まで、大学生のお兄さん、お姉さんと一緒に

遊んだり、泳いだり。ここは110mのスライダーがあり、10回以上楽しむ子ども達も。

帰り道、お母さん方は乗用車に分乗して、信州のお土産を買いました。
夕食後は雨も上がり、外で花火です。手持ちの花火や、スタッフの打ち上げ花火で、

最後の夜を楽しみました。

8月21日(水)晴れ

最終日、家に帰る日です。夕方には雨の予報が。朝食後は皆で念入りに掃除をし、

荷物をまとめて玄関へ。たくさんのスーツケースを運転手の橋本さんが見事にトラ

ンクルームに収めました。6日間お世話になった錬成センターの皆様にお礼を言っ

て、共に過ごしたスタッフとも別れを惜しんで出発。15時40分郡山駅着。16時55分

福島駅着。お疲れさまでした。