小さい頃から家には誰のものかわからないけど文庫本がたくさんあった

文庫本を持ち歩くのが

大人になったしるし

と想像してその姿にあこがれていて

中学生になりバス通学が始まって

一人で本屋さんに行けるようになってからはずっと

それこそ社会人になっても

文庫本を買ってお守りみたに

いつもカバンに入れて持ち歩いていた

でも、どんな本を買ったのか

内容はどうだったのか

読み終わるそばから忘れちゃって

きっと私は、読むことより

持っていることが好きだったんだな

と気がついた


視力が落ちてきてここ数年は

一冊も本を読まなかったけど

長女から借りてきた本を読んだら

楽しくなって

久しぶりに自分でも本を買ってみた


長女は仕事の休憩時間や

電車での移動時間に読んでいるらしく

気軽に読み進める事ができるのがいいみたいなので

読み終わったらゆずろうと

ミステリーものを買った


少し読んでみたんだけど

登場人物の負の感情にまきこまれて

気分が落ち込むことに気がついて

年を取ると読書の傾向もかわるのかも

と感じた

それで、今までは最後まで読むことを

自分のルールにしてきたけど

落ち込んだまま生活するのが嫌なので

読むのは中止


長女に読んでもらって

結末を聞こうと思っている